・自殺大国日本(将来に対する唯ぼんやりとした不安)

　日本では1998年以降、2006年まで9年連続で自殺者が3万人を超えたそうです。自殺者の数は米国の約2倍、英国の約3倍で、交通事故死の約5倍らしい。自殺の理由は健康問題が圧倒的なトップで、家庭や仕事でのトラブル、借金や生活苦が続いている。性別では自殺者の70%以上が男性で、年齢別では年をとればとるほど自殺者数が増加している。
　つまりイジメによる未成年者の飛び降り自殺や、失恋による若い女性のリストカットよりも、ストレスを抱えたオッサンの首吊り自殺のほうが圧倒的に数が多いということです。マスコミもどっちかっつーとそっちの方を問題にしろよなー。そんなの見たらしょっぱい気持ちになるのは否めませんが(笑)。

　しっかし最近の日本人はすぐ死ぬな。日本人打たれ弱すぎ。根性が足りん。世界的に見れば日本の社会状況が、他国と比べてそんなに酷いとは思えないんだけどね。とはいえアフリカと比べてマシだからって自殺を思いとどまるかといえば、んなこたーない(笑)。むしろ発展途上国と比べても自殺者多いくらいだし。
　それに確かに日本の社会は、世間体とか、しがらみとか、そんなことを気にしすぎというのはある。いくら景気が回復しているとはいえ、20年後の日本が今より良い社会になっているとも思えないし、全体的に先行き不透明感、閉塞感を感じるのも確か。今でも30代はまだしも、40歳越えるあたりからはやり直しも利かないし、下手するとお先真っ暗だからな。この辺を何とかしないとキツイ。
　自分も自殺を考えたことはありませんが、すべての事から逃げ出したくなる気持ちとか、すべてのことがどうでもよくなったりする気持ちとかは、わからなくもない。そんな風にぐったりしているときに『すごく嫌なこと』があったりすると、思わず自殺したくなっちゃったりするんだろうなー。だって将来の希望で胸が一杯のときに、自殺しようなんて普通は考えないからね。

　それにしてもやっぱ中央線での人身事故は特筆に価するな。中央線での自殺率の高さは異常。あの電車は呪われている。最近減ったらしいけどそれでも月に1,2回はあるらしいしね。やっぱ中央線沿線に住むのはいやだなー。その度にダイヤ乱れまくりだし。しかももしかすると自殺とか目撃しちゃいそうだし。中央線の運転手なんて、みんな1回くらいは人殺しているんじゃないだろうか？

●その他の記事：
　・5月4日がみどりの日(この世に生きる喜びそして悲しみのことを)
　・フランス大統領選の結末(コアビタシオン)
　・ウォシュレット考(なにをかくそう、おしりもキレイ)

自殺のコスト (単行本)
雨宮 処凛 (著)

太田出版 (2002/01)

Amazon.co.jpで詳細を見る