・高齢化時代のクリスマス(政治的に正しい少子化対策)

みなさん、ハッピーホリデーズ。


 なんか、アメリカとかイギリスとかではポリティカル・コレクトの影響で「キリスト教徒以外への配慮を欠く」として、政治家とか公務員とか店員とか先生とか公の場で「メリー・クリスマス」って言えないらしいよ。まぁぶっちゃけ、イスラム教でもびっくりすることにクリスマスは祝うし、仏教もその辺は寛容なので、反対しているのはユダヤ教の人たちらしいんだけど。で、米英などではユダヤ系のマスメディアの支配率がかなり高めなので、政教分離と信教の自由を持ち出して反対しているらしい。
 この辺、イスラム系だと自分の宗教を前面に押し出して反対するところを、ユダヤ系の場合、宗教を前面に押し出さないで、遠まわしにわからないように反対するところが、さすがにすげーと感心する。ちょっと見習うところもある。欧米人に何気なく「メリー・クリスマス」などと口にすると、相手がユダヤ人の場合は気を悪くするので注意しましょう。
 そんなこんなで、代わりに「ハッピー・ホリデーズ」っていうらしい。デパートとか、公立学校とか、空港とかの公共の場所でも、クリスマスツリーとかちゃんと飾れないんだって。
 いやね、自分もさ、政教分離と信教の自由はすげー正しいと思ってるわけ。だからまあ、クリスマスが宗教がらみのお祭りということであれば、政治家が「メリー・クリスマス」というべきではないし、公立学校でクリスマス会とかやっている場合じゃないという論理は、理解できる。いや、むしろ、めちゃくちゃ筋が通ってるとも思う。けど、なんでしょうこの違和感。
 ポリティカル・コレクトネスを声高に主張する人々のせいで、本当に、本当に、大事なクリスマスの精神が台無しになっている気がする。勘弁して欲しいっていうのが正直なところ。
 でも、今の時代の正義では、このクリスマス敵視キャンペーンに明確に反論する手段はない。「メリー・クリスマス」が海外で、死語になる日も近いのだろうか?


 振り返って日本ですが、今のところこのような主張は表立ってはない。でも、びっくりするぐらいすごい勢いで高齢化社会に突入している。先日、フィリピンの看護師の移民?を受け入れるという政府の発表があったが、自分も高齢化社会を支えるには移民政策は不可避だと思う。自分はあれこれ問題が増える移民政策には極力反対の立場ですが、なんつっても介護する人いないからねー。とすると、クリスマスに限らず、この手のポリティカル・コレクトは他人事ではない。
 だいたい、エンゼルプランなどという政府の少子化対策は失敗しまくりだ。予算を組んで成果がゼロどころか、実行したことにより少子化が加速している。一体誰が責任を取るんだろう?どうせ誰も取らないんだろうけど。なんちゅう適当な政策だ。そんなんなら自分でも出来るっちゅうの(少子化対策の話題についてはまたいつか)。愚痴っちゃった。


 まあ言いたいのは、ネットでは少子化問題で男が悪いだの、女が悪いだのと双方、理論武装で議論されてて、それはそれで、言っていることはめちゃくちゃ正しいわけですが、もっと大事なことがあるんでないの?ということです。男はこうすべきとか女はこうあるべきとかも大切で、今の時代の正義では、それに明確に反論する手段は無いわけですが、そんな話で、本当に、本当に、大事なことを見失ってしまっては本末転倒です。そんな受売りの知識を振りかざす女性ではなく、本当に大事なことをちゃんと理解している女性を探し出したい、いや探し出してみせると考えてみるクリスマスでした。


それではみなさん、メリークリスマス。


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