・日本国憲法は不磨ノ大典?(理想と現実の狭間)

 5月3日は憲法記念日。1947年5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念しているらしい。というわけで今日は憲法改正について考えてみる。


 ちなみに自分はどっちかっていうと改憲派です。でもハッキリ言うと憲法廃止論者です。憲法なんてなくたって別にかまわないと思っている。イギリスだって不文憲法だし、なきゃないで問題ない。
 それに他の法律と比べて憲法だけ特別扱いしなくてもいいと思う。そもそも自分は基本的に法律なんて単なる手段だと考えているので、法律で理想を語られても困る。天皇のあり方は皇室法で、国会のあり方は議会法で、人権のあり方は人権法で、軍隊のあり方は軍事法でそれぞれ規定すればいい。


 それに日本国憲法第9条の議論には正直ウンザリしている。だっていってることが50年前から何も変わってないし、改憲派護憲派の意見は相変わらず平行線のままだ。たぶん今後どれだけ議論しても、無駄だと思う。こんなばかばかしい議論にどんだけ長い時間を費やしていることか。なんかもはや神学論争の域に達してるよね。天動説がどうとか、人は神によって創られたかどうかとか、そんなのと一緒だ。結論なんて出ないし、その時間がホントもったいない。


 いやね、自分も9条の理想は理解しているつもり。自分も戦争には反対。自由・平等・博愛の価値観には賛成。それに9条はベトナム戦争イラク戦争に日本が兵力をあまり派遣しないですむ役にはたっていると思う。その点は評価している。だって自衛隊の戦死者は0人だからね。ある意味すごい。
 とはいえ2006年の自衛隊機のスクランブル(緊急発進)回数が239件とかいう現実を見ると、ロシアの戦闘機が日本の空を自由に飛びまわられても困るし、中国による東シナ海ガス田開発や尖閣諸島領有を勝手に進められても困るし、北朝鮮日本海に向かってミサイル打ち放題なのも困るし、韓国漁船が日本の領海内で違法操業やり放題なのも困るので、やっぱある程度の抑止力=軍備は必要だと思う。


 それにしても相変わらず憲法改正のハードルは高けーなー(涙)。冷静に考えて、どんなに改憲派の人たちががんばったとしても、少なくともあと10年以上は憲法は改正されないと思う。安保闘争で鼻息の荒い世代は相変わらず現役だし。つまり今はまだ護憲派の人々が狂ったようにギャーギャー喚くほどの段階ではないと思うんですけどどうなんでしょ。


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