・2008年箱根駅伝、早大が12年ぶり往路優勝(順大はまさかのリタイア)

 2008年1月2日、第84回東京箱根間往復大学駅伝競走往路が行われ、1日目は早稲田大学が5時間33分8秒で、12年ぶり13度目の往路優勝を果たしました。おめでとうございます。


 いやー、早大5区のキャプテン駒野亮太(4年)の走りはすごかったですね。レースコンディションがよかったとはいえ、今井正人が去年つくった区間記録に、あと7秒と迫る力走だったらしいよ。これは素晴らしい走りでした。去年は上りで、あっという間に今井さんにおいてかれてたんだけどね。ずいぶんと成長したな、おい(笑)。
 あと早大3区の竹澤健介(3年)は区間賞だって。やっぱ、まとめるとこはまとめるね。さすがです。座骨神経痛が悪化したとかいってたけど、それでも中央大学上野裕一郎(4年)に勝っちゃうんだもんなー。これもすごい。
 でも今回、自分が一番気になったのは、箱根での最後のインタビューで、すっかり太ってしまった渡辺康幸監督のこと。もうね、トホホだよ。これが12年前の箱根駅伝で、天才の名を欲しいままにし、将来を嘱望された男の姿なのかと。もはや単なるオッサンじゃねーか。ちょっとは走れよ。てかね、さすがに時の流れを感じずにはいられなかったわ(苦笑)。
 とはいえ復路は、1分14秒差で2位で入った駒沢大学が有力らしい。まだ主力を温存しているらしいし、アクシデントがなければ、このまま駒大が優勝しちゃいそうなんだって。てか、駒大5区の安西秀幸(4年)も頑張ったよ、マジで。それにひきかえ東海大学は、佐藤悠基を温存しているとはいえ、タイム的にちょっと厳しいよね。伊達秀晃はけっこう頑張ったんだけどね。でもま、何が起こるかわからないのが駅伝だし、明日も楽しみ。


 あと、山梨学院メクボ・ジョブ・モグス(3年)の区間新記録と、日大ギタウ・ダニエル(2年)の15人ごぼう抜きは、やっぱり圧巻だった。モグスは去年、調子に乗ってやらかしちゃって、なんか最後は泣いてたかんね。今回はそんなことにならなくてよかった(笑)。インタビューでの稚拙な日本語も、なんかちょっとカワイイ。てか、「来年5区を走りたい」とか笑った。モグスの5区みてー(笑)。でもこの2人のケニア人留学生はつえーよ、やっぱ。異次元の強さ。昨日のワンジルといい、ゲディオンといい、ケニア人はすごいね。
 そんなケニアも昨年の2007年12月27日に行われた大統領選で、不正があったとかで、いまや大暴動が起きちゃってますよ。死者が300人超えちゃったらしい。難民が数万人らしい。のん気に駅伝してる場合じゃないっつーね。なんせケニアは、テロとか日常茶飯事。部族間の対立が激化しちゃって。このへんのアフリカの「民族浄化」みたいな深刻さが、日本人はさっぱりわかってないよね。自分もわかってないけど(笑)。だって普通、ケニアのことなんて考えないし。でもこれは、日本人の感覚をはるかに超えて、かなりシャレになってないらしい。にもかかわらず、無知なファンとか「ケニアって面白そー、キャハハハ・・」とか言いそうで怖い。彼らの親族とかホント、大丈夫なのかな?ちょっと心配。彼らがもう少し日本語を流暢にしゃべれたら、祖国の現状に何を思うのだろう・・・・・。


 ちなみに自分は、別に順天堂大学ファンというわけではないのですが、今井正人がゲストで出演してて、自分は今井さんの大ファンなので、それなりに順大を応援してたわけですよ。順大がんばれー♪みたいに。したら1区でいきなり出遅れてびびった。昨日に引き続き、ちょっとちょとぉーみたいな。なんか沿道の人と接触しちゃったんだって。今年の1区は集団で走ってて、キツキツだったからな・・・。関戸雅輝(2年)はちょっと不運だった。実況アナウンサーも今井さんも、コメント困ってたよね、順大遅れちゃって(苦笑)。順大がもうちょいいい順位だったら、今井さんのコメントも、もっとノリノリだったんだろうけど・・・。
 で、その後も調子が出ないまま、5区の小野裕幸(3年)が痛恨のハンガーノックですよ。ハンガーノックはね、自分も自転車で箱根の坂を上ってるとよくなる。登坂はカロリー消費がすごいのよ。もちろん、あんなひどくなる前に何か食べるけど。おなかペコペコで力が入らなくなるんだよね(笑)。
 あと少しでゴールだったんだけどね・・・。残り数百メートルだったんだけどね・・・。さすがにあれは、切なかったねぇ。やるせなかった。見てんのすげーつらかった。とりあえず命に別状はないらしいけど。本人もさぞや悔しかろう。監督も他の選手もキツかろう。でもあえていうけど、こういうドラマがあるからこそ、自分はこの箱根駅伝を愛してやまないのだと思う。こういうアクシデントも含めてね。今井さんが「この結果は絶対無駄にはならない」っていってたけど、自分もその通りだと思う。小野にはまだリベンジのチャンスがあるし、来年ぜひともこの借りを返して欲しい。頑張って欲しい。そうやってつながっていくんだな。歴史は。


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 ・札幌国際ハーフマラソン、モグス圧勝(野口みずきも2連覇)




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