・北朝鮮がまた核実験をするなんて・・(ナッシュ均衡)
2009年5月25日、北朝鮮は約2年半ぶり2回目の地下核実験を行ったらしい。あと日本海に向けて、短距離ミサイルを3発ほどブッ放したしたらしい。あ〜あ・・・なんかもうヤケクソだなあ。失うものがなにもないっていうか。まるでセミの断末魔の叫びみたい。もうすぐポトリと落ちて死んじゃいそう。
きっと北朝鮮もよほど追い詰められているんだろうけど、でも国際社会はどこも北朝鮮にかまってられないんだよね。なんせ未曾有の経済危機なもんで。日本はもとより、アメリカもロシアも中国も、どこも自分のことで手一杯。アメリカなんて2009年度の北朝鮮向け予算を、全額カットしちゃったみたいだかんね。北朝鮮はオバマ政権の発足に合わせて、米国との関係改善をかなり期待してたみたいだけど、それは儚い夢でした。哀れ。
っていうか、北朝鮮に支援しても何の意味もないからな。北朝鮮が約束を守るなんて、もはやどの国も信用してはいない。なんかすっかりオオカミ少年みたい。
- 「安保理の決議を掲げて北朝鮮の自主権と生存権を少しでも侵害する場合には、誰だろうと容赦なく無慈悲な打撃を加える」
- 「韓国当局が大量破壊兵器の拡散防止構想に全面参加する場合、南北間の武力衝突につながり全面戦争へと拡大するだろう」
- 「アメリカと韓国が北朝鮮の領土を0.001mmでも侵犯すれば、すべての潜在力を動員し1,100倍の報復打撃を加える」
- 「衛星迎撃なら再侵略戦争の砲声とみなし、最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段とその牙城を無慈悲に粉砕するだろう」
こうして北朝鮮の脅し文句だけが、どんどんエスカレートしていってるんだけど、なんならコレ、どう考えても宣戦布告だろって台詞のオンパレードなんだけど、そんな言葉はもはや、どの国も本気にしてはいない。もちろん言ってる北朝鮮はマジなんだろうけど、周囲にとってはコメディーにしか見えない。もう北朝鮮の恐喝外交なんて、とっくに通じなくなってるのにね。哀れ。
それでも北朝鮮は、毎晩アメリカにおびえて、愚かな遠吠えを繰り返してる。もし核を持てば、アメリカに攻め込まれることもなく、枕を高くして眠れると、本気でそう信じているみたい。もし核を持てば、北朝鮮の地位が向上して、国際社会での尊敬を勝ち得ると、本気でそう信じてるみたい。今の北朝鮮という国家は、この幻想にすがって生きてるだけの、哀れな亡霊なのだろう。
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