・盲目の若き天才ピアニストが米ピアノコンクールで優勝(d☆but)

 2009年6月7日、米テキサス州フォートワースで開かれていた「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」の結果が発表され、視覚障害者の辻井伸行さん(20)が、中国人ピアニストと並んで優勝したそうです。おめでとうございます!ぱちぱち!えっと、これは、ものすんごいことです・・・多分(汗)。すっかり、世界の聴衆を魅了してしまったらしいです・・・はい(汗)。
 いや、彼の演奏は自分もテレビで見たけど、確かにうまかった。でも自分はクラシック音楽のことはよくわからんつーか、テレビで聴いてても「まぢ、すげぇ・・・」っておもうだけで、そりゃコンクールで1位になるくらいだし辻井さんも超一流とは思うけど、実際に彼の演奏がどのくらい凄いのかはよーわからん。あ、ヤベッ!コメントが普通(笑)。


 それに、彼ももともと「天才少年ピアニスト」として数々の実績を積んできたらしいですが、音楽の世界では天才が多すぎて、さながら天才のバーゲンセールというか、雨後の竹の子みたいにうようよしてるというか、むしろ天才少年・少女じゃなかった有名ピアニストって誰がいるのか逆に問いたい。フォーマルウェアのこまっしゃくれたガキが、いきなりすごい演奏とかすると軽くびびるけど。
 つうかどいつもこいつも、子供の頃の天才エピソードの3つや4つ、余裕で持ってっかんなー。どんだけすげー世界なんだよ。これじゃ何らかの付加価値がないと、ただ単に上手いだけじゃ誰からも注目してもらえない。なのでプラスアルファが必要。自分も美人ピアニストとか大好きだし(笑)。そういう意味で「盲目のピアニスト」ってのは、インパクトがあっていい気がする。


 まあ、全盲であることを取り上げて美談にするのが気に入らない人も中にはいるみたいですが、たとえば辻井さんの演奏がキーシンと比べてどれほどすごいか、ド素人の自分にはちっとも分からなくても、盲目の中でピアノをこつこつと続けてきた彼の努力と、あきらめずに彼を支えてきた両親の頑張りは、やはり分かりやすく凄い。盲目なのにあの素晴らしい演奏はカッコよすぎ。
 というか、クラシックって市場規模が小さくて、演奏が人の目に触れる機会が少ないからなー。差別化を図る意味で「盲目のピアニスト」を売りにするのは悪くないと思うんだけど?それに、今時の有名なアーティストっつったら、マーケティングが得意な人ばっかりな気がするし。黙々といい作品を作っていればそのうち評価されるなんて、そんなのただの幻想だよね。


 ともかく、今後のご活躍を期待しています。いきなり超有名人になっちゃったというか、一躍時の人として持てはやされちゃって大変だとはおもいますが。てか、今回の件で驚いたのは、盲目のピアニストが結構たくさんいるということ。梯剛之さんとか、高垣斉さんとか、桑原良恵さんとか、北田康広さんとか。やっぱ目が見えないと音に対する感性が敏感になるのかな?
 あと、クライバーン国際は他のコンクールと比べて賞金が高いとか言ってたのに、優勝賞金2万ドルって聞いてびびった。「うわっ、安っ!」って。たった200万円じゃん。ピアノコンクールの賞金は、どう考えても安すぎ。これじゃヤマハのグランドピアノぐらいしか買えない。フルコン買うのに何回コンクール優勝すればいいんだよ。やっぱクラシックって金持ちの道楽なのかな。


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