・円高と米国債格下げと欧州ソブリン危機(ギリシャのデフォルト)

 あれあれ?今年は猛暑かな?とおもいきや、なんだか意外とすごしやすい。そんな2011年夏。そんななか、またぞろ世界経済の先行きに対する懸念が強まり、マーケットがパニックに陥っているらしい。ギリシャ国債のデフォルトで財政破綻か〜。もちろんギリシャ以外にも、スペイン、イタリア、ポルトガルアイルランド、などなど、破綻しそうな国家が目白押し。くわばらくわばら。
 あとはまあ、アメリカがなんとかデフォルトを回避したものの、米国債の格下げに伴うドルへの信認低下を受け、外国為替市場では円高ドル安が加速する懸念が高まっているらしい。8月3日には1ドル76円30銭と、東日本大震災直後の3月17日に付けた最高値1ドル=76円25銭の目前まで上昇。翌日には日銀が介入したけど、今後もこの不安定な相場から目が話せない。くわばらくわばら。


 しっかし大震災と原発問題という、景気後退のコンボというか倍プッシュをくらったら、普通円安になるとおもうのだけど、このゆるぎない円高というのはある意味すげー。日本も戦後最大の経済危機に直面しているといえば、その通りだとはおもうけど、他の国でも同じように多くの重大な問題に直面しているのだろう。しかしこの円高が日本の景気の足を引っ張っているのは間違いない。
 ただ、日本なんていってみれば輸出ブーストでの貿易黒字で成り立っているような国なので、輸出メインの日本の大企業なんかは、この円高では利益がさっぱり出なくて困るといえば困るんだろうけど、逆に言うと日本は資源の少ない海外からの輸入なしではやっていけない国家でもあるので、中にはこの円高でウハウハしている人たちだっているわけだ。たとえば電力会社とか(←嫌味)。


 もちろん電力会社だけじゃなくて、ガス会社とか、外販系とか、商社とか、あまり目立たないけど「うひょひょー!」って高笑いが止まらない業界もあったりする。なので、本当はもっと、円高差益還元してもいいんじゃないかなー、なんておもったりもするけど、そっちの方面に関しての動きは驚くほど鈍い。なのでこうなったら自分で個人輸入するっきゃない!代行業者とかもったいない!
 で、どんな舶来物を買おうか色々と考えたけど、欲しいものがなかった(笑)。ブランド品の服とかバッグとか宝石とか化粧品とか、まったく興味がないもんなあ。食器とか楽器とかいわれてもね。値段の安いものは、日本で買うのとあんま変わらないし、日本のほうが確実だし。でもま、個人輸入みたいなことが昔とは比べられないほど簡単お手軽にできるので、そのうちやってみたい。(もちろん、そのときまで円高かどうかが問題だが・・・)


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