・柏原亡き後の東洋大が箱根で総合優勝(箱根駅伝2014復路)

 2014年1月3日、第90回東京箱根間往復大学駅伝競走の第2日目が、復路5区間(計109.9km)に23チームが参加して行われ、往路1位の東洋大学が歴代2位の10時間52分51秒のタイムで、2年ぶり4度目の総合優勝を果たしました。おめでとうございます。つづいて2位は前回3位の駒澤大学、3位には前回総合優勝だった日本体育大学、以下、4位:早稲田大学、5位:青山学院大学、6位:明治大学、7位:日本大学、8位:帝京大学、9位:拓殖大学、10位:大東文化大学と、ここまでが来年のシード。


 うん、まあ、終わってみれば優勝候補の3チームが、落ち着くところに落ち着いたって感じかなあ。しかーし!東洋大と駒大のマッチレースを期待していた自分としては、どうにも消化不良の感が否めない。もちろん、東洋大は強かった。予想以上に強かった。復路でこんなに上位安定したタイムを叩き出せるとは、どれだけ層が厚いんだ東洋大。普通は、20キロを良いタイムで走る選手を10人も集められないもんだけどなあ。ケガとかもあるし。山とかもあるし。不確定要素はたくさんある。


 そんな中、復路で1度も首位を譲らず、歴代2位のタイムで箱根路を駆け抜けた東洋大学はすごい。グレート。ワンダフル。しかーし!駒大も出雲駅伝全日本大学駅伝を圧勝して波に乗っていただけに、もっと良い勝負が出来ると思っていたんだけどなあ。現実は厳しいなあ。まーね、復路のスタートで、駒大・西澤選手がいきなりズッコケた時には、嫌な予感がしてたんだよね。でも、最後は4分34秒も差をつけられるとは思ってなかったなあ。エースの窪田選手もまだ復路に残っていたし。


 まあ、駒大だけじゃなくて、日体大早大も、東洋大にはタイム差をだいぶ広げられているので、ここは復路の東洋大の選手の走りが素晴らしかったと褒めるべきなのだろう。ブラボー!コングラチュレーション!しかーし!!思い返せば駒大は、1区で中村選手が区間賞をとれなかったり、村山(謙)選手が途中で足に痙攣を起こして失速していた時点で、歯車が少し狂っていたのかも知れないなあ。本当なら往路優勝してても、全然おかしくなかったし。もちろんそれも含めてレースなのだけど。


 なんつって、しつこい?だって、消化不良なんだもーん(笑)。期待通りのレースじゃ全然なくて。なんだよー。もうちょい見せ場つくれよー。レースが進むごとに、タイム差がどんどん広がって、8区が終わった時点で悲しいほど意気消沈してたわ、自分。知らない人がみたら、ずいぶんしょぼくれたオッサンがいるなー、ってびっくりしてたと思うわ。別に自分は駒大ファンってわけでもないので、駒大が勝とうが負けようが、それはどうでもいいのだけれど。良いレースがみたい。ただそれだけなのだ。


 思い返せば、去年優勝した日体大と、2位の東洋大の復路のレースも、同じような欲求不満を抱えて、テレビを見ていた気がする。まあ、もし自分が優勝したチームのファンだったなら、この万全の試合運びに、大層満足していただろうことも、想像に難くない。なのでこれは、イチ箱根駅伝ファンの世迷い言として、聞き流して欲しいのだけど。ともかく、東洋大学、優勝おめでとう!これで「東洋大は柏原選手がいたから優勝できた」って云われなくなるのは、やはりとてもいいことだと思います。


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