・グランツール主催3団体がUCIプロツアー離脱を発表

 ついに2年でUCIプロツアーが崩壊しましたー。パチパチ。うそ、「崩壊しそう」が正しい表現か。

ツール、ジロ、ブエルタの3大ツール主催者がUCIプロツアーからの離脱を提案した。ついにプロツアー制は崩壊しそうな気配だ。
この提案はツール・ド・フランス主催者のASO、ジロ・デ・イタリア主催者RCSスポルトブエルタ・ア・エスパーニャ主催者のウニプブリクの3団体の共同リリースというかたちで発表された。

 でも、そりゃあそうだろうと思う。そりゃ離脱するよな。だって3つのグランツール(ツール・ジロ・ブエルタ)を含む11のレース(リンク先参照)は、別にUCI(世界自転車競技連合)がいなくても十分、単独で勝負できるレースばっかだし。
 というか、UCIのプロツアーシリーズに組み込まれたことによるメリットが見えない。出場チーム選考の権限は奪われるわ、運営方針に口出しされるわ、ピンはねされるじゃ、「UCIは何様だ!酒でも飲まなきゃやってられねーよ!」って思ってると思う。
 もちろんこの11レース以外の、しょぼくれたレースは、権威付けという意味で十分メリットがあったと思いますが。だって通常は出てくれない有名チームが、全部マルっとレースに出場してくれるしね。もしジャパンカップがシリーズに組み込まれてたなら、自分もUCIプロツアー全力で応援してたな。応援したらどうだっていう話ですが。


 しかしあらためて系列オーガナイザーのこの11レースの離脱は、UCIには痛すぎるな。残ったレースときたら世界選手権以外は、まあ、いってみれば調整レースかおまけレースみたいな感じだしな。大枚はたいて、こんなしょぼいレースに、絶対出場しなきゃいけないプロチームはやるせないでしょ。しかも是非とも出たい11レースについては、出れるかどうかも判らんときた日には。絶対「聞いてないよー(by ダチョウ倶楽部)」って今頃言ってるね。リースとか。
 UCIは11レースの主導権をグランツール主催3団体に渡すことで大幅譲歩するんじゃないかな。それとUCIプロチームも減らしちゃうかな。(どこが減るんだろう。アスタナカワイソ。)で、たぶんなんとかUCIプロツアーの体裁を保つ努力をすると思う。UCIの権威がた落ち。
 でもさー、出来れば自分は、UCIが逆切れして、「プロツアー参加チームの選手をグランツールに出場させません!」て宣言して欲しい。それ希望。そしたら超楽しい。ワクワクしちゃうよ。手に汗握っちゃうね。このギリギリの攻防。そして内乱に突入して欲しい。泥沼。
 これがヨーロッパの自転車競技人気の復活につながるか、衰退に向かうのかは、あけてみてのお楽しみ。交渉が上手くいったらお慰みだ。もしかしたらこれも出来レースだったりして。


 でも「グランツールトロフィー」は要らんな。いや賞金は欲しいか。


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