・安倍政権と小泉政権の支持率について(過ちと悲哀に満ちたこの世界)

 安倍政権の支持率が激減しているらしい。今のところ50%〜40%台で支持率ダウンの史上最短記録らしい。ある意味すごい。郵政議員の復党問題や、タウンミーティングのヤラセ問題や、本間正明税調会長や佐田玄一郎行政改革担当相のスキャンダルで支持率低下にさらに拍車がかるらしい。まだわかんないけど。
 ま、最初が高すぎたよね。いきなり70%台って。そういう意味では小泉政権の支持率も異常だったけど。でも小泉政権時代ならこんなスキャンダルでさえも、首相のこれほどの支持率低下には結びつかなかったと思う。実際、マスコミが靖国問題中韓外交問題で必死こいてネガティブキャンペーンしても、支持率あまり下がらなかったしね。ということで、安倍政権と小泉政権の支持率について考えてみました。


 んでねー、実を言うと自分は小泉純一郎元首相の大ファン。ウソ。人間的にはどっちかって言うと嫌いだと思う。たぶんね。じゃあなんで自分が小泉元首相のファンかというと、小泉さんは政策を、自民党の議員に問いかけるのではなく、常に国民に向かって問いかけていたからだ。郵政改革の際に選挙で国民の意見を問うたからだ。国会議員は国民に選ばれているのだから、国民ではなく議員に政策を問えばいいという意見にも一理あるが、なんせ彼らは金と利権が絡みすぎてるからね。
 実際、郵政解散総選挙を行ったことで、郵政改革に反対していた人を黙らせることに成功した。あのまま選挙をせずに、法案をゴリ押しで通してたら、今ごろ間違いなく反対だった人たちは、野党や復党議員も含めブーブーいってるかんね。素晴らしい対応だったと思う。
 そんな小泉さんの政治姿勢を自分は愛していたし、多くの国民も支持していたんじゃないかと思う。自民党議員の意見を無視する小泉さんは、自民党の偉い人と、一部のマスコミからすごい嫌われていましたが、あれだけ選挙でバカ勝ちしたらそんな批判もほぼ、なくなりました。やはり選挙で勝てるかどうかは、民主主義にとって一番重要。


 それにひきかえ、安倍晋三首相ときたら、政策を国民に問いかけるのではなく、自民党の議員に問いかけている。まあこの政治手法は昔ながらの政治というか、小泉以前の首相が取り続けてきた政治手法なんだけどね。自民党の議員にしてみれば、自分を重視しているように感じて嬉しいだろうけど、国民としては面白くないわな〜〜。おかげで森喜朗前首相とか、青木幹雄参院議員会長とかよろこんでしゃしゃり出てきちゃったりして。支持率低下は、小泉政権時代の負の遺産に足元をすくわれているという論調もあるが、教育基本法改正が成立したのは、間違いなく小泉プレミアムのおかげだ。
 安倍さんの政治は、一部の自民党議員でコソコソ政策をこねくり回して勝手に決めて、都合のいいところを国民に提示しているだけだ。こんな態度では支持率はそりゃあ低下するよ。このままじゃ、とてもではないが憲法を改正などできないだろう。それどころか参議院選挙で勝てるかどうかもアヤシイ。
 でもなー。対抗馬の民主党ときたら輪をかけてアホだからなー。政権握ったらちょっとはマトモになるのかな〜?ならないだろうな〜。いまいち投票する気になれないっす。だって超不安。でも他の野党はもっと論外。


 ここまで言っておいてなんだけど、だから安倍さんは駄目だと言いたいのでは決してない。もう少し国民のほうを向いて欲しいのだ。望んでいるのはただそれだけ。そんなに難しいことじゃない。できれば安倍さんには憲法改正して欲しい。だからがんばれといいたいんだよ〜ん(適当)♪


 あと関係ないけど「美しい国、日本」はないよな。意味わかんないもんな。でもそれよりなにより、なんかこれにひっかけてマスコミが誰もかれも「これで美しい国とよべるのか?」とかいってんのを見るとトホホな気分になる。ワンパターンでなんのひねりもないオヤジギャグだ。真顔で言われたらこっちが赤面しちゃうよ。本人は「うまいこといった」とか思ってんのかな?自分も勇気をだして言ってみようかな?もしかして実は「ばかウケ」なのかもしれない。


 それからファーストレディの安倍昭恵さんがブログ開設したらしいですけど、んで、アッキーはかなり空気を読めない勘違いキャラらしいんですけど、女性誌ときたら対象の女性を持ち上げるか、こき下ろすかのどちらかのパターンしかないわけですが、もういいかげん他のクローズアップ方法があってもいいと思う。かなりの面白キャラだとおもうよ。違う角度から取り上げて見て欲しい。どうせ日本の政治とあんま関係ないんだし。


 最後に議員で誰が好きかって「森喜朗」と「武部勤」の大ファン。「小泉純一郎」とは逆の意味で。この二人は間違いなく、現職議員の中では愛すべきアホの双璧だ。政局の読めなさはミラクルだ。ネタだらけだ。総理になられても困るけど、手綱をつけとけるなら是非、役員にして欲しい。この二人に対する愛についてはまたいつか。


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小泉純一郎です。―「らいおんはーと」で読む、小泉政権の5年間 (単行本)
時事画報社「Cabiネット」編集部 (編集)

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