・朝青龍はモンゴルヤンキー(平成の元寇)

 2007年1月大相撲初場所横綱朝青龍明徳(ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が千秋楽を待たずに、4場所連続20回目の優勝を飾りました。おめでとうございます。
 それにしてもドルジ(朝青龍)は強い。強すぎ。間違いなく大横綱*1だ。ここ数年の間は、ほぼ無敵を誇る。まだ26歳だし、このまま怪我もなく順調にいけば、優勝回数で千代の富士(31回)や大鵬(32回)を上回るのは、ほぼ確実と思われる。実際のところ、相撲ファンの方ならご存知の通り、びっくりする勝率だ。ちょっと、ありえないくらいだ。
 自分はねー、結構ドルジ好き。大乃国*2の次の次の次の次ぐらいに好き(微妙か?)。だって強いから。でも残念ながらドルジは人気がない、彼自身が嘆いてる通り。こんなにも強いのに。なんかね、結構、無意味に座布団が飛びまくり。負けたらとりあえず投げとけみたいな。中にはさ、朝青龍が人気がないのは外国人だからだって無茶苦茶なことを言う人もいるけど、自分は全然違うと思う。外国人かどうかはほとんど関係ない。モンゴル人の肩書きもほとんど関係ない。強すぎるからというのもチョット違うと思う。


 じゃあなんであんなに人気がないのかって考えてみるに、やっぱドルジの素行の悪さだよね、紙面や相撲ファン以外には伝わりにくいけど。ホントね、武勇伝好きのヤンキーみたい。けたぐり問題とか、相撲に負けたときの発言とかが、横綱審議委員会からは度々注意されていて、確かにそれは横綱審議委員会がうるさ過ぎってのもあるかもしれないけど、ドルジの行動からにじみ出るこのヤンキーっぽさは、普通の人々?には十分反感を買うものだ。まぁ確かに力士の中にはヤンキー上がりの人もいっぱいいて、そんな人は珍しくはないとは思いますが、やっぱ貴乃花みたいにお坊ちゃま出身力士とは全然違う。
 大体、ドルジに『横綱の品格』がどうこう注意するなんて、ヤンキーに「自習中に席についてちゃんと勉強していなさい」って注意するくらい難しいっつーのな。だって奴はモンゴルヤンキーですよ。日本のヤンキー以上だ。このヤンキーオーラというか、人を遠ざけるオーラが朝青龍人気を阻害していると思う。人気者になるのは強いだけじゃダメなんだなってしみじみ思う。それでも最近はだいぶ丸くなってきましたが…。
 逆にいえば人気者になるには、強いかどうかはあまり関係ないということも出来る。もちろん強いということはそれだけ注目されるということだから、注目されることにより人気者になる確立は格段にあがるわけだですが、それから先は芸能人と一緒で、その人がどれだけ人に好かれる要素をもっているかどうかだ。厳しく残酷な世界だ。ま、力士は芸人じゃないんで、相撲が強けりゃいいじゃんっていわれたら、その通りだと思う。それほど気にすることじゃない。がんばれドルジ。自分は応援している。


 でもドルジは特技が乗馬っていうのは、ホントか〜〜〜?かな〜り疑わしい。モンゴル人のイメージを守るために言ってるんちゃうの、自分も騎馬民族なんだってことで。自分も外国に行ったらたぶん言うと思う、空手十五段だって。
 だってさ、ドルジが馬に乗ろうとしたら馬のほうがひるむと思う。あぶみに足をかけたとたん、普通の馬なら「重ッ!」てよろけるよね。ばんえい競馬の馬ぐらいないと無理(あれに跨れるかどうか知らんけど)。馬がしゃべれるなら「堪忍してー!!」って言うと思う。春天(3200メートル)ぐらい走っただけでもうへとへと。馬に乗れる人ならほとんどの人が、レースでドルジに勝てるだろう。障害飛越競技やウエスタンロデオなんてもってのほかだ。そんなんやったら、ある意味、動物虐待だ(言い過ぎ?)。つまり特技って馬に乗れるだけなのか?そんだけなのか?まさかねー。
 今度、機会があったら乗馬してるところを是非見てみたい。朝青龍特集とかで。でも朝青龍クラスになれば、やっぱエルメスの馬具とか使うのかな? 似合わねー、マジ似合わねー、これはホントに申し訳ないけど。


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第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業 (単行本)
芝田山康 (著)

日本経済新聞社 (2006/09)

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*1:史上初の7連覇、年6場所完全制覇、年間最多勝記録をすでに達成している。

*2:自分は大乃国のあの体型を愛してやまない。あれぞまさに「あんこ型」のお手本。浮世絵にある力士のイメージを体現している。それから「第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業」は超笑えるww。誰も興味ないかもしれないが、自分は大乃国についていつの日にか語りたい。