・クルクル寿司は庶民の味方(カピカピメロンに霧吹き)

 おすし最高!すしは偉大だ。日本人が考え出した食文化の奇跡だ。自分もね、こんくらいの発明がしたい。というか、料理人なら誰でもこれくらいの食文化の革命を目指すべきではないだろうか?必死こいてラーメンの隠し味を100種類、試してる場合じゃない。だって小っさいよね、目標が。そんなことではいつまでたっても、偉大な料理人にはなれない。


 寿司のどこが偉大ってまずね、スシがスシだけで完結しているところがすごい。たくさんある料理の中の一品とかそんなんじゃないからね。ムニエルやポトフや酢豚や小籠包と一緒にされるなんて心外。格が違うんだよ、格が!!牛丼は牛丼だけで吉野家でやって行けてるのかも知んないけど、定食屋で他のメニューと一緒でもこれっぽっちの違和感も無い。ハンバーガーしかり。でもスシは違う。鮨屋でハンバーグ定食が出てきたらそんな鮨屋は間違いなく三流だ。定食屋の鮨もしかり。
 それから彩り華やかで、すばらしい造形美だ。こんなに美しい料理は他には数えるほどしかない。まるで料理の宝石箱やー(by 彦摩呂)。そして料理のIT革命。まあ行き過ぎてちょっとオモチャ(LEGO)みたいになっちゃってる気がしないでもない。でもアボガド乗っけてもスシはスシというこの概念が変わらないトコロがすげー。もはやスシは料理というカテゴリーではないのだろう。
 それからやっぱりなんといってもおいしい。すげーおいしい。そのおいしさたるや、生の魚を食べる習慣が無かった海外の食文化をあっという間に侵略し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、どの国でも間違いなく高級料理のほぼ頂点に君臨しているからね。王者だ、王者。ほんの50年前はガイジンは「ジャップはロウフィッシュを食べる野蛮人だ、ウェップ!」とかほざいてたくせに、いまやそんなこという奴は絶滅してしまった。なんちゅう説得力だ。今や世界中でマグロの漁獲量を心配している時代だ。こんな料理が他にあるだろうか?


 自分はこの寿司という日本の食文化に敬意を表したい。寿司を考え出した人はすごい。アインシュタインと同じくらい偉い。そしてこれくらいの料理革命を自分も目指したい。なんかいい案ないかなー....って考えたんだけど、何にも考えつかないんだよね。だって一休さん料理の鉄人じゃないからしょうがない。「ひじきの白和え」を「モロヘイヤの白和え」にするのが精一杯。ということで全国の料理人の皆さん。是非とも、是非とも、スシを超える奇跡の食文化を創造していただきたい。これは自分からのお願い。


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