・『1 Litre of Tears』(死にいたる病)

 昨日「1リットルの涙スペシャルっていうドラマを見た。つーか本編は全然スルーしていたので、このドラマは今回初めて見たわけですが、なにこのかわいそうな話。見てるのつらいっちゅーの。亜也ちゃんかわいそ過ぎだっちゅーの。もうねー、せんせー!せんせーっ!はやく亜也ちゃん助けたげて〜〜〜!!って泣きながら思ってた。この話がまた、ほぼ実話っていうのが、なんかちょっとへこむ。


 それにしてもすごい救いようのない病気だな、脊髄小脳変性症って。幸せな日常を徐々に奪っていくこの残酷な病気に対する、彼女の悲しみや苦悩や不安をおもうと心が痛い。それでもなお、明るく前向きに生きようとがんばった亜也さんはすばらしい。本当に素晴らしい。病気に雄々しく立ち向かう意思はいくら賞賛してもしすぎることはないとおもう。
 それでもやっぱり亜也さんはその人生の最後には絶望していたと思う。もちろん亜也さんの本当の気持ちなんてわからないわけですが。。。だってどう考えてもやりきれないでしょ、そんなに人間て強くないでしょ、あの状況で絶望せずにいられる人間がいるとは、とてもじゃないが信じられない。


 人はそれぞれ言いしれぬ悩みがある
 過去を思い出すと涙がでてきて困る
 現実があまりにも残酷できびし過ぎて
 夢さえ与えてくれない
 将来を想像すると、また別の涙が流れる


 これは「1リットルの涙」の日記の最後のほうにある亜也さんが書いた詩なんだそうすが、この詩を何度読み返しても自分にはそこに希望を見いだすことができない。むしろどこまでも真っ暗な絶望の深淵をのぞいている気さえする。・・・自分はたぶん彼女を前にしてかける言葉さえ見つけられない、情けない人間だということがわかった。この病気の治療法が見つかることを願ってやまない。


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出演:沢尻エリカ, 薬師丸ひろ子

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