・ミュージカルの名作『アニー』(22年目の真実)

 ファミリーミュージカル『アニー』が今年で22年目を迎えるという記事を読んでちょっとびびった。1986年の初演以来、毎年毎年公演が行われているらしい。ちなみにアニーっていうのは簡単に説明すると、アフロヘアーのズラと真っ赤な服を着た子供が「トゥモロー♪トゥモロー♪」って歌うミュージカルなわけですが、22年てすごくないですか?
 だってロングランにもほどがあるだろ。ストーリーの内容がそんなに変わっているとも思えないし、そんなに何度も見てもしょうがないだろ。ほんとよく飽きないよなー。毎年見に行くリピーターとか結構いるのかな?そういうのやっぱ「アニヲタ」っていうのかな。だって学芸会じゃないんだから、まだペーペーのガキの演技見て感動したとか言われても困るじゃないッスか。芸暦30年の劇団四季のオッサンもそりゃ泣くッつー話じゃないッスか。もちろんアニヲタの方を否定する気はありませんが、そこんところがよくわからない。


 だいたい営業サイドのことを考えても、脚本も何も変えないで毎年同じ事をやってればいいんだから、まったくもってボロい商売だ。リスクも少ないし。しかも子役の出演者オーディションが毎年行われているそうなんですが、そのオーディションに受かるための裏金の噂とかもあったりして、結構ドロドロした世界らしい。
 なんかそのオーディションに受かるために目の色変えてるママたちの顔が目に浮かぶようだ。だって普通、10歳そこそこの女の子が自分の意思で舞台女優を目指したりしねーだろ。まあ中にはそんな子もるかもしれないけど、1万人もいるとは思えない。これってどう考えてもママの意向だよな。子供じゃなくてママやる気の方が満々だと思う。
 アニーは、そんな目をギラギラさせたたママと、そんなママに連れられた娘が、毎年大挙して見に行ったりしているんだろう。きっとそんなシステムだ。じゃないと22年も続かないと思う・・・・・とか考えちゃう自分は、アニーをどうしても素直に見ることの出来ない、心の歪んだ大人です(笑)。


 それにしてもアニーってそんなにおもしろいミュージカルなのか?そんなに名作って言うのなら自分も一回くらいは見てみたい。しかし「ファミリーミュージカル」なんていわれちゃったら、なんか家族と一緒に行かなきゃいけない気分になるよなー。むしろ家族連れ限定みたいな。でもいい年こいて自分が両親とアニー見に行ったら場違いなことこの上ないし、とはいえ自分に子供いないし、やっぱこりゃ無理だなー。どう考えてもお手上げ。


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アニー 公演20周年特別版
出演:アルバート・フィニー, アイリーン・クイン 監督:ジョン・ヒューストン

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