・ハイリゲンダム・サミットとこの星の未来(美しい星50)

 ドイツのハイリゲンダムで、第33回主要国首脳会議、いわゆるG8サミットが、2007年6月6日〜6月8日の日程で行われ、ドイツのメルケル首相が3日間にわたる議論の成果をまとめた議長総括を発表し、閉幕しました。つってもあんまり書くこと無いんだよなー。どう見てもグダグダだったからな。今年のサミットは。まぁ、ブッシュ(米)と、ブレア(英)と、プーチン(露)はもうすぐ任期が終わっちゃうし、サルコジ(仏)と、安倍ちゃん(日)はまだペーペーだから、しょうがないといえばしょうがない。なんとなく谷間の年のサミットって言う感じが否めないよね。
 しかも米国とロシアは東欧でのミサイル防衛(MD)システム配備問題でもめてるし、米英と独仏はイラク派兵問題でギクシャクしてるし、ついでに独仏はエネルギー問題の関係でどっちかっていうとロシア寄りだからなー。どう考えても、結構バラバラなかんじ。


 そもそも、G8の議長総括が微妙なんだよなー。セルビアコソボ自治州の独立問題も、スーダンダルフール紛争も、引き続き議論するとかいって問題先送りだし。エイズマラリア防止などの健康対策に600億ドル(約7兆3000億円)を供出するとかいって、分担金の内訳が決まってねーし。ま、安倍ちゃんとしては、北朝鮮拉致問題を議長総括に盛り込めただけで成功か(笑)。
 そんで、議長国のメルケル独首相曰く、「地球温暖化問題で2050年までに、温室効果ガスの排出量を半減することで合意が図られた。これは大きな成功だ」ときたもんだ。2050年て先長げーな。しかもアバウトだし。こんなので合意って(笑)。まあ、駄々をこねてるアメリカと、中国と、インドを取り込めたことで良しとするのか。
 でも中国やインドは、発展途上国づらして、環境問題を無視している場合じゃないと思うんだけどな。砂漠化問題や、飲料水の汚染問題は結構、深刻だろ。経済発展も大事だけど、取り返しがつかなくなる前に、環境問題をとっとと何とかしたほうがいいんじゃねーの?って思わないでもない。別にいいんだけど。あんまよくないけど(笑)。


 来年(2008年)7月7〜7月9日には日本で北海道洞爺湖サミットが開催されます。洞爺湖町は、サミット開催地として誘致合戦を繰り広げていた大阪や横浜を差し置いて、安倍首相の一存で今年になっていきなり決まってしまった開催地です。ほかの候補地ズッコケっていう。誘致活動が丸々無駄だったっていう。
 安倍首相は議長国として、そのときまでに気温上昇限度や排出削減の、具体的な数値目標を設定できるのでしょうか?つーかそもそも、そのときまで首相でいられるのでしょうか?乞うご期待(笑)。
 それにしても洞爺湖にサミット開催地が決まったのは、たぶん安倍ちゃんが温泉に入りたかっただけだと思うんだよね(笑)。


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