・世界は着々と不況に向かっているわけだが(サブプライムローン・ショック)

 いやー先週の株式市場はすごかったですねー。まるでジェットコースターみたいだった。「おいおいおいおい」みたいな。まさに世界同時株安。米国も欧州もアジア株まで大幅安。あんまり関係なかったのは中国ぐらいか。中国こえー。てか中国おかしい(笑)。
 2007年8月17日の東京株式市場では、3日連続の年初来安値更新で、日経平均株価が1万5273円68銭だって。すげー!これは2006年8月以来の安値水準で、一年かけてちょっとずつ上げてきた分が全部吹っ飛んじゃったことになります。しかも1日で874円安だって。下げ幅は今年最大。あ〜あ。なにもあんなに必死に下がらなくてもねぇ(笑)。
 17日は円相場も一時は1ドル=111円60銭まで一気に急上昇。1ユーロ=149円25銭まで上昇してた。このスピードにもびびった。すげー円キャリーの巻き戻しっぷりだな。FXやってた人は、たぶん真っ青だったんだろうな。ご愁傷様です。てか現在、海外旅行からの帰国ラッシュらしいですが、これから海外旅行に行かれる勝ち組の方々、おめでとうございます(笑)。


 でも先週末(日本時間の2007年8月18日)に米連邦準備理事会(FRB)が公定歩合を0.50%ポイント引き下げて、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が大幅上昇してたからな。ついでに欧州株式市場もつられて暴上げしてたし。これで明日からの日本市場も、ひとまず落ち着くでしょ。よかったよかった。
 とりあえず今回のFRBの対応には敬意を表したい。インフレ懸念がある中で、これはいい決断だったと思う。ドル安はこの際、已むを得ないでしょ。ホントこういうのを日銀にも期待したい。だって日銀のインフレ馬鹿どもは対応が遅い上に、逆に利上げしそうだからな。イマイチ信用できない。つか、これで22日の金融政策決定会合で利上げした日にゃ、マジで日銀に絶望すんね(笑)。


 今回の株安はアメリカ発だからなー。世界中の国は飛ばっちり受けたようなもんでしょ。とはいえアメリカが世界中から借金して物を買ってくれてたから、今までの世界中の好景気があったわけで、アメリカが不景気になって物を買ってくれなくなるとやっぱ厳しい。ヤバイ。日本もヤバイ。日本の景気回復は輸出主導だったからね。内需拡大を怠ってきたツケが・・・(笑)。
 中・長期的に見たら、アメリカ経済はどう考えても減速するでしょ。クレジットクランチがプライムローンにも波及しているらしいし。これはサブプライムローンとプライムローンを借りてる人が、かなりの割合で被っているんだからしょうがない。日経平均も明日は上がるかもしれないけど、少なくとも今後3ヶ月はジリジリと下がっていくと思う。それとも1年くらいかな。
 てか、日本経済は、もう少し内需拡大方向に持っていかないとダメでしょ。海外投資ばっかしてる場合じゃないっつーのな(個人投資家も含む)。


その他の記事
 ・米国経済タイタニック(モーゲージローン・パニック)
 ・最近の円安は異常(ニューヨークに行きたいかぁ〜っ!)
 ・上海ハニーバブル(後のブラックチューズデー)




入門 経済学 (単行本)
伊藤元重 (著)

日本評論社; 第2版版 (2001/03)

Amazon.co.jpで詳細を見る