・橋下弁護士と人権弁護団の場外乱闘(光市母子殺害事件)
山口県光市母子殺害事件*1で被告の弁護人を務める今枝仁弁護士ら広島弁護士会所属の4人が、弁護士業務に支障を来したとして、橋下徹弁護士に対し1人当たり300万円の損害賠償を求める裁判を広島地裁に起こしたそうです。なんかこの事件での加害者へのおかしな弁護に怒った橋下弁護士が、弁護士に懲戒請求を送るようテレビで視聴者を煽ったら、通称:安田弁護団*2の21人の元に3,900件以上もの懲戒請求が来ちゃったらしい。
したらこの弁護団の弁護士がブチギレして橋下弁護士を訴えたらしい。中には懲戒請求を送った人を訴えるといった主張もあったらしいのですが、「橋下弁護士にそそのかされた被害者」ということで現段階では提訴しない方針みたいです。まあ3,900件じゃいくらなんでも量が多すぎだからなー、全員提訴は無理でしょ(笑)。ちなみに橋下弁護士は「違法性はない」ということで全面的に争う構えだそうです。
しかしこの事件、1審・2審では安田弁護団の主張はそれなりだったわけですが、最高裁で判決が破棄・差し戻しされちゃってからは急に弁護内容がハチャメチャになったからなー。「強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」「死後に姦淫したことは、死者蘇生の儀式だった」「赤ちゃんの遺体を押し入れの天袋に隠したのは、ドラえもんがなんとかしてくれると思ったから」とか、もうね、常識はずれにも程がある。
でもきっと無期懲役判決を差し戻されちゃって、安田弁護団もどうしていいか分からなくなっちゃったんだろうな。これじゃもはや起死回生の弁護でもしないと、被告の死刑判決はほぼ確定だしね。死刑廃止派弁護団としては完全敗北でしょ。しかも判例付で(笑)。そりゃテンパるっていう。
きっと弁護団も1審・2審で無期懲役判決を受けたときには「死刑も回避されたし、被告も10年くらいで仮釈放かな〜♪」なんてあまあまな考えをしてたんだろうな。したら最高裁で審理差し戻しっていう。んでこれはヤバイと、なんとか知恵を絞って出した答えがドラえもん(笑)。つーかテンパるにも限度がある。ちょっとは自重してください><
そりゃこんなふざけた弁護されたら被害者遺族の本村洋さんも国民も怒るよなー。あんまり馬鹿馬鹿し過ぎて。とはいえ、どんなふざけた主張だとしても、弁護内容に対して懲戒請求を起こすのはちょっと違うと思うけどね。これはやり過ぎ。あくまで自分の考えですが。だって弁護内容が気に入らないからっていちいち懲戒請求されてたら、弁護士はとてもじゃないけど加害者の弁護なんてできなくなっちゃうよ。そういう意味では橋下弁護士の意見には賛成できない。
弁護士は被告の権利を守る義務がある以上、全力で弁護するのは当然だし、頑張ってるのは確かだし、それはそれで評価したいと思う。弁護内容はアレだけど(笑)。もちろんこんな主張をする弁護士の人間性がおかしいっていわれたらあるいはそうかも知れないし、逆切れして橋下弁護士を訴えた4人にもこれっぽっちも賛成できませんが(笑)。
でも離婚訴訟の時なんかに、立場を利用した弁護士からのセクハラまがいの行為をされることは、冗談抜きで女性には結構あるらしい。弁護士への懲戒請求はそういう場合にガンガン送りつけてやったらいいんじゃないかな。そういう時のために懲戒請求はあるんだし。
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