・警官が拳銃ライターでふざけていた少年を注意?(事の真相をエグレ)

 2007年9月4日、電車内で拳銃形ライターをつかって悪ふざけをした定時制高校2年の男子生徒(16)を平手打ちでけがをさせたとして、傷害の現行犯で県警大和署刑事1課の巡査長・小磯慶洋容疑者(33)が逮捕された問題で、神奈川県警は7日、事件についての説明が足りなかったとして、6日に続いて異例の追加記者会見を開きました。


 ちなみに最初の記者会見では

  • 『生徒が電車内で拳銃形ライターを乗客に向けてふざけていたため、小磯容疑者が駅を出たところで呼び止め「あんなものでいたずらしてはだめだ」と注意したところ、口論となってたたいた。』

としていましたが、2度目の記者会見では

  • 『生徒が駅員の注意を受け入れてライターをしまった後、友人と談笑していたのを小磯容疑者は反省していないと思い込み、下車後に髪の毛とカバンをいきなりつかなんで「カバンの中のものを出せ」といきなり3回顔を平手打ちした。』

に代わってしまいました。
 神奈川県警は『説明が足りなかったが、発表内容が極端に変わっているところはない。訂正ではない』としています。


 いやいやいやいや、全然話が違くなってるっつーの(笑)。ビックリするわ。どう見ても神奈川県警の最初の記者会見はオブラートに包みすぎだろ。身内をかばい過ぎ。もはやちょっとした不祥事隠蔽じゃん。
 しかもなんかこの警察官に県内外から「よくやったというべきだ」「警官の行動を支持する」などといった激賞メールや電話が2000件以上も届いちゃったんだって。したら県警は「寄せられた意見は、『高校生が言うことを聞かないから殴った』という誤解に基づいている」と困惑しているらしい。
 そりゃ最初の記者会見だけ聞いたらどっちかっていうと高校生の方が悪く見えんだろー(笑)。2度目の記者会見では警察官の方が悪く見えるけど。誤解とか言われても困る。これってどう考えても意図的な印象操作だ。


 いやー報道の破壊力を思い知った事件だな。ちょっとした印象操作で事実が180度変わっちゃうんだからなー。さすがにちょっとびびる。つかこれって確信犯だろ。過去の神奈川県警の華々しい不祥事隠蔽歴はもはや伝説だからな。まともに調べもしないで、公式な記者会見で適当な事ぬかして、問題が大きくなったから事実を公表するとかアホか。まさにデマゴーグ(笑)。でも警察の擁護者をとことん裏切るシナリオにはちょっとだけ笑った。


 とりあえず今度は神奈川県警に苦情メールをガンガン送っておくように(笑)。


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