・デモ続くミャンマーで軍政が大規模な武力弾圧(みずしまぁ〜〜〜)

 2007年8月15日にミャンマー(ビルマ)政府が行った、燃料費の公定価格大幅引き上げ(約2倍)をきっかけに始まった僧侶の抗議運動ですが、最初は小規模なものだったのが日増しに規模が拡大し、今や市民を巻き込んでミャンマー各地で連日10万人規模のデモ行進が行われるまでになっているらしい。
 デモ隊の一部は暴徒と化したりなんかして、当初は静観していた軍事政権もついに武力鎮圧へ乗り出し、集会に対し催涙弾などが発射されたほか、警察が群衆を殴打、僧侶を含む数百人の身柄を拘束、民主化活動家の逮捕、治安部隊の発砲により、日本人の死者まで出して、いまやミャンマー情勢は一触即発の状態です。


 しかし石油の国際価格が値上がりしてるからって、いきなり2倍はないよな。そりゃどう考えても国民泣くって言う。そりゃ坊主も怒るっていう。にしても2007年9月5日に始まった抗議行動は、市民生活の困窮を目の当たりにした僧侶の、ほんとに静かな抗議行動だったわけですが、今や国際社会をも巻き込んで、すごい抜き差しならない局面を迎えちゃってるかんね。欧米で経済制裁決議とかいっちゃって。
 やべぇーーー(笑)。これでまた経済制裁やられちゃったら、たぶん石油価格5倍になっちゃうよ。しかも最初は別に民主化運動でもなんでもなかったのに、いまや争点は完全にミャンマー民主化って事になっちゃてるしー。ミャンマー国民おいてけぼり(笑)。てか、ミャンマー国民はなぜこうも毎回、貧乏くじ引くのかと。わざとじゃないかと思えるくらい。マジで小国の悲哀を感じるね〜。


 まー自分もミャンマーの軍事政権には反対の立場です。ミャンマー多民族国家で、けっこうカレン族やシャン族なんかの弾圧もしてるしね。独裁はあまり褒められたものでもないし。それに酷い失政で、ミャンマー国民は本当に困窮しているみたいだし。
 ま、このまま一気に締め上けて、軍事政権打倒というのもありなのかもしれないけど、できれば軍政と交渉しつつ、穏やかな民主化への移行が望ましかな。とりあえず今は、軍事政権の即時武力行使の中止と、話合いのテーブルにつくことが重要でしょ。民主化はとりあえずその後だ。
 ・・・といいたいところではあるが、民主化はやれるときにやっちゃったほうがいい気もする(笑)。世の中キレイ事だけじゃ先に進まないしね。
 でも民主化したらしたで、民族間の対立が深まって、泥沼化した内戦に発展する可能性もあるしなー。そしたらむこう数十年は経済発展なんて望めないし。ミャンマー国民の前途は多難ですねー・・・ひとごとだけど。ミャンマーの方々には同情するわ。


 それから、ミャンマー軍事政権に対する反政府デモを取材中に、銃弾に倒れた日本人記者の長井健司さんには、謹んでお悔やみ申しあげます。


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ビルマの竪琴
出演: 中井貴一, 石坂浩二 監督: 市川崑

フジテレビ (2001/11/21)

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