・雨と涙の新潟出張(アルカトラズからの脱出)

 そんなわけで上司と二人でいってきましたよ、新潟県某所。2泊3日の出張を命じられて。金曜日から日曜日まで。新幹線で行って来た。新潟初上陸ですよ。「ここが新潟か〜」ってひとしきり感動してたら、なんか相手の会社の人が駅前までクルマで迎えに来てくれてた。やっぱこういうとこがいいよね。田舎って。思わず感激しちゃって、ハグしちゃおうかなって思ったけど、オッサンだからやめた。
 さっそくクルマに乗ると「何か買っとくものはありますか」って聞いてくれたわけですよ。したらこの上司、人の意見も行かずに「特にありません」っだって。なに勝手に決めてんの、この人。まあ自分に聞かれたとしても「結構です」って言ってたんだけどね。そのときはまだ新潟の怖さを知らなかったので。
 で、到着したその場所は、最寄駅から車で30分ぐらいの、超絶ド田舎だった。見渡すかぎりの田んぼ。稲刈り終わってたけど。なんか地平線に夕日が沈みそうな勢い。「確かにこれじゃ車がないとどこにもいけないな〜」なんてその時はのん気に思ってた。


 で、とりあえず金曜日は、説明みたいな感じでサラっと仕事を終えたわけですが、泊まるトコなんだけど、自分はてっきりビジネスホテルか、旅館みたいなところに泊まるとばっかり思っていた。したらその会社の方が親切にも社員寮みたいなところを貸してくれるっていう訳さ。会社から近いし便利でしょって。もうね、すごいありがた迷惑。別にそんなの経費なんだから、気にしてくれなくても結構・・・・・っていいたかったんだけど、上司のアホがお言葉に甘えちゃったらしい。また勝手に決めちゃったよ、この人。それで泊まる部屋に案内してもらったわけですが、布団以外に何もねーの。見事に何にもねーの。
 社員食堂みたいなところで夕飯食べて、風呂に入った後はホントに何もする事が無かった。上司と2人でなんとなく気まずい雰囲気。物凄い沈黙。自分はその上司の方とものすごく仲良しってわけじゃないんでね。しかもその上司は結構無口な人だし。共通の話題が何も無い。そしたら上司に「調子はどう?」とか聞かれちゃった。調子っていわれてもね。「まあまあです」みたいな。自分もなんかしゃべんないとと思って「結構雨が降ってますよね」っていったら「うん・・・・・」だって。
 もうね、息するの忘れちゃうぐらい空気が重い。マジで息苦しい。なにこの罰ゲーム。こんな事態が予想できたら雑誌でも本でも買ってきたのに。てか日本シリーズみてえ!21時ごろにはもうどうにもこうにも間が持たなくなって「そろそろ寝ますか?」って言っちゃた。まだ21時なのに。どんだけ早寝なんだよっていう。んで横になったはいいけど、おめめぱっちり。やっべ、新幹線で爆睡なんてしなきゃ良かった。


 翌日は本格的に仕事したんだけど、これがまた上司が自分の後ろにマンツーマンディフェンスするのさ。ほぼ1日中。お前の仕事振りはこれっぽっちも見逃さねーみたいな感じで。時々携帯でしゃべってたり、指示出したりはするんだけど。もうね、死ぬかと思った。上司がトイレや、タバコ吸いに行った時だけが自分の休息時間ですよ。勘弁してくれ。どんな罰ゲームだよ。マジで息苦しい。てか新潟県って空気薄いよね。全体的に。
 でも仕事中も頭の中は、夜のことでいっぱいだった。スケベな話題じゃないよ。あの沈黙を何とかしなきゃってこと。あの気まずい夜をどうやったら乗り切れるんだろうって。でもなんともならなかった。だって外は雨降ってるし、ここには食べて寝る以外、何も娯楽が無い。テレビか、せめて卓球台ぐらい用意しとけっつーの。
 で、結局このまま夜に突入。まただよ。また気まずいよ。もう自分はコンビに行きたくて、行きたくて仕方なかった。でもコンビニなんて歩いていったら往復4時間ぐらい掛かりそうなわけ。そんぐらいの軟禁状態なわけ。そんぐらいの陸の孤島なわけ。とりあえず泣いた。ひとしきり泣いてから一人で思索にふけってみた。時間がありすぎてフェルマーの最終定理ぐらい解けそうだった。でも自分がそのとき考えてたのは「世界中の人が自分と同じ苦しみを味わえばいいのに」ってことだった(笑)。


 ま、こんな事ばっか書くといいこと無かったのかっておもうかも知んないけど、ご飯は美味しかったのよ。ついでにあちらの方々にコメはうまいか?って5回ぐらい聞かれた。好きなだけ食べてくれとすごい勢いですすめられた。新潟の人は本当にコメに誇りを持ってるんだなって思った。もうね、ここに自分は断言します。新潟のコメはうまい!新潟のコメ最高!新潟のコメさえあればご飯何杯でも食える。米をおかずに飯食える。そんくらい。
 でも正直いうと最終日はもうコメよりなにより、コンビニの肉まんとアイスが食べたくて仕方なかった。ダメダメ都会っ子でホントすいません。新潟のコメとか、もはやどうでも良かった。荷物まとめて帰るときに、上司に「なにか美味しいものでも食べてくか?」って聞かれたけど、「1人で食べてください。自分はコンビニへ行きます」って言いたくて仕方なかった。言えなかったけど。このへんがヘタレなんだよなー。でも飯食べてる時も肉まんとアイスで頭いっぱいで、味とか全然わかんなかった。意味ねぇ(笑)。
 で東京かえって来て、やっとこさコンビニの肉まんとアイスを食べたわけですが、やっぱ肉まんとアイスうめぇ!やっぱ自由ってステキ!とりあえず今回の出張でわかったことは、コンビニの肉まんとアイスを、自分が愛してやまないという事だった(ミラクルバカ)。


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