・日本企業所有のタンカー、海賊に襲撃される(ルーティンベル)

 2007年10月28日、アフリカ・ソマリア沖のアデン湾で、日本の海運会社「ドーヴァル海運」が管理、運航する化学薬品などを運ぶケミカルタンカー「ゴールデンノリー」号(6253トン)が海賊に乗っ取られたそうです。ちなみにこの船はパナマ船籍で、乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の計23人で、日本人はいないらしい。てか、ここまでくると何をもって日本の船というのか、よーわからんな。日本政府がどこまで関わるべきなのかもサッパリわからん(笑)。


 やっぱ世界は広いな。海賊とかまだ現役で頑張ってるんだもんな。日本なんか絶滅しちゃって久しいけど。最近はで「海賊のメッカ」と呼ばれ、「海賊天国」の名を欲しいままにしたマラッカ海峡(マレーシア、インドネシアシンガポール辺り)での海賊行為は激減し、代わりにソマリア・ナイジェリアといったアフリカ近海での海賊行為が増えてるんだって。
 でもソマリアなんつったら完全な無政府状態だからな。そりゃやりたい放題だろ。しかもあそこって海域が狭いし、アジアとヨーロッパをつなぐ交通の要所、スエズ運河の入り口だからな。さらに始末に悪い。現在、米軍の駆逐艦アーレイバークが、ソマリア領海でタンカー追跡しているらしいけど、こうなちゃうと日本は無力だよねー。米国さまさまだよねー。日本近海なら海上保安庁最強なのに(笑)。


 しっかしケミカルタンカーなんて襲ってどうするんだろ。石油タンカーならまだしも。ベンゼンとかトルエンってさばけるのかな?それとも身代金要求なのかな?でも身代金っていわれても、乗組員に日本人いないしな。どこに請求するんだろ?会社か?ま、どう考えても単なる無差別攻撃っぽいけど。
 てか、ハイジャックと違ってシージャックはなんかほのぼのしてるよね。ハイジャックなら今頃、上を下への大騒ぎだろうに。でもそれがいい(笑)。
 もちろん今回乗っ取られた会社は保険で損失なしなんでしょうけど、こんな事が多発しちゃうと船舶保険の高騰によるコスト増加が起きちゃうんだよね。したら石油価格も確実に上がっちゃう。しかも今や石油価格は絶好調だし。


 このブログでも1ヶ月ちょい前には、石油先物の値段が1バレル80ドル越えしてギャーギャー騒いでたのに、いまや90ドル超えちゃってますよ。この短期間で10%以上も値上がりしてやんの。もう無茶苦茶。ありえない。石油高すぎ。石油メジャーも7-9月期の四半期決算で、史上空前の利益叩き出しまくりでウハウハです。日本あんま関係ないけど(笑)。
 10月29日には新日本石油がガソリンの11月卸値を1リットル当たり6円引き上げると発表して、レギュラーガソリン店頭価格の150円突破が確実な情勢ですが、今後5年をめどに、ガソリン店頭価格の200円越えを視野に入れとかないとダメかもしれないね。なんせドルが暴落してんのに、なぜか円もつられて一緒に暴落してるし(笑)。


その他の記事
 ・NY原油先物相場が最高値を更新(ポッキンナベイベー)
 ・アフガン侵攻とテロ特措法について(アメリカ同時多発テロ事件)
 ・米FRBの大幅利下げとインフレ (グリーンスパンはご乱心)




パイレーツ図鑑―歴史のなかの海賊たち (大型本)
ジョン・マシューズ (著), John Matthews (原著), 前沢明枝 (翻訳)

岩崎書店 (2006/07)

Amazon.co.jpで詳細を見る