・眺めのいい観覧車(『1941』)

 昨日、観覧車の話が出たのでついでといってはなんですが、今日は観覧車について。んでねー、自分は観覧車が苦手。どんな絶叫マシーンより苦手・・・・・というほどでもないけど(笑)。いやね、自分もつい最近までは、自分がそんなに高所恐怖症だと思ってなかったわけですよ。高いところなんて、ぜんぜん余裕、超余裕、どんとこーい、みたいに思ってた。あの頃の自分は小さかった。自分家とコンビニの間くらいしか世界を知らなかった。そんな昔の話じゃないけど(笑)。


 ちなみにこれって2年くらい前の話なんだけど、お台場・パレットタウンの大観覧車にのろうって話になったわけですよ。何でのろうって話になったかはこの際はしょるけど。んで、どうせ乗るならシースルーゴンドラにのろうって話になったわけですよ。結構並んでたけど「ま、いっか」って感じで。一人だけ大反対してた人がいたけど(笑)。
 ちなみにシースルーゴンドラってのは、お台場観覧車のゴンドラ全64台のうち4台だけある、4人乗りの骨組み以外は、椅子も、天井も、壁も、床もぜんぶ透明なゴンドラ。すんごい透け透け。スカートはいて乗ったらパンツみえちゃうっていう。あれはヤバイね。マジヤバイ。とくに床が透明なのがヤバイ。


 乗ってすぐの最初の方はね、結構余裕だったわけ。「こっから富士山見えるのかなー?」なんつって。「これって結構こえええええ!」なんつって。でもしばらくすると、最初の余裕は何処へやら、「意外に高いね〜・・・・・」とかいう声が裏返ったりなんかして。まさか足元が透明なのがあんなに恐いと思わなかった。どんどん高くなるにつれて、どんどん無口になってった。もうノドとかカラカラ。口が渇いてなんも喋れないの。一人は「これってヤバクね?これってヤバクね?」ってずっといってた。もう一人は目をつぶったままずぅーっとフリーズしてた(笑)。
 でもあとの一人は全然平気で「わー、すごーい!高ーい!」「富士山どっちかなー、今日は見えないねー」とかいってはしゃいでんの。けど、こっちはそれどころじゃないっていうね。「もしかして高所恐怖症?大丈夫?」とか聞かれて「・・大丈夫・」とかいっちゃったけど、大丈夫なわけねーだろアホー!みたいな。とりあえず心の中で「傾くから動くなバカ!いいからじっとしてろ!揺らすなバカ!これ以上なにもしゃべるな!死ねバカー!」とか叫んでた(笑)。


 まあねー、本来なら「オレがついてるから大丈夫」的なことを言いながら、男らしさをアピールしたいところではあったんだけど、すっごい見事なヘタレに仕上がっちゃってたからね。もうね、ここで止まったらどうしようとか、ここから落ちたら間違いなく死ぬなとか、いらん事ばっか考えちゃうの。しかも下見なきゃいいのに、どうしても見ちゃうっていうね。「すいません、2度と悪い事はしません、許して下さーい!」とか心の中で連呼ですよ。「助けてー、お母さーん!」みたいな。ものすごい我慢大会。
 あの観覧車、1周は約16分らしいんだけど、地上に降りるまでが長かったー。本っっっっ当に長かった・・・。あれほど永遠を感じた瞬間はない。地上に降りた瞬間は思わず神に感謝した。あれでたぶん10歳ぐらい老けたね。あれだけはガチ。


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