・オーストラリアで11年ぶりの政権交代(白豪主義)

 2007年11月24日、オーストラリア総選挙が投開票され、ケビン・ラッド党首(50)率いる最大野党、労働党が、5期連続の政権維持を目指したジョン・ハワード首相(68)率いる保守連合(自由党と国民党)に圧勝しました。これで豪州では約11年半ぶりの政権交代が実現することとなります。ついでにハワード首相は今回の選挙で落選しちゃったらしい。これはもはや清々しい負けっぷりだな(笑)。


 というわけでオーストラリアで、日本の捕鯨船に海軍を派遣すると息巻く、日本嫌いの政権が誕生しちゃいましたー(笑)。ありゃりゃ。まいったまいった。日本を「地域で最重要なパートナー」とした親日のハワード氏に比べ、ラッド氏はどっちかっていうと反日なんだって。
 いや、最近のオージーの日本バッシングは、結構すごいらしいかんね。クジラで。いまや反捕鯨国の急先鋒ですよ。このところ豪州のTVニュースでは、日本の捕鯨を頻繁に取り上げてるらしい。つか、クジラて・・・。反捕鯨ごときでいちいち外交問題が左右されて、ついでに軍艦派遣する騒ぎにまでされても困るんですけど・・・。すごい感情的な反発・・・。この辺は人間だからしょうがないのか・・・。それともオージーが単なるバカなのか・・・。


 ちなみにラッド氏は超のつくほど親中派なんだって。かなりの中国寄り。なんせ彼は元外交官で北京大使館にも駐在し、中国語はペラペラ。それにこのところの中国は、目覚しい経済発展のおかげでオージービーフとか買いまくってくれてるしね。今や日本を抜いて豪州の貿易相手国第1位ですよ。
 しかも豪州では、中国系をはじめとするアジア系移民の有権者が激増しちゃって、もはや無視できない勢いになってるらしい。ハワード氏は中国系移民を批判する発言を何度かしてたみたいで、今回の選挙でアジア系移民はそろって「反ハワード」ということで、労働党に投票したんだって。
 まあねー、それだけ中国人で溢れてる国なら中国寄りも致し方ない。やっぱ13億人パワーはすげーよ。世界の6人に1人だかんね。オージー人口なんて、たったの2000万人弱だし。とはいえ豪州でもまた、移民問題が再燃しそうな感じ。ある選挙区では17%がアジア系移民みたいなところもあるみたいだし。やっぱこの急激な移民増加はなかなかキツイ。やれやれですよ。


 ま、とりあえず世界のトレンドは、今のところ親中国みたいです。いわゆる中国ブーム。日本も福田首相はかなりの親中派だしね。アメリカも次期大統領選挙で共和党から民主党に政権が移れば、やはり親中でしょう。てか中国が崩壊する前に、頼みのアメリカがサブプライム問題でつまずいちゃったからな。オーストラリアもかなりの被害を被ってるみたいだし。やっぱ金の切れ目が縁の切れ目か(笑)。イラク派兵もやめるみたいだしね。
 とはいえ北京五輪後には、どう考えても中国のバブル崩壊が控えてるしなー。それに共産党による中国国内の情報統制も、そろそろ限界にきてるみたいだし。中国の環境問題も臨界点に近づいているし。これは間違いなく、中国でもう一騒動おきるよね。世界は今後、どうなっちゃうんだろ。こわいこわい。てか、チョッとだけ、わくわくー(笑)。


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