・日本の調査捕鯨にオーストラリアが監視船を派遣(くじらバーガー)

 本日は捕鯨問題について。なんかオーストラリアが、労働党のラッド政権になってから、かなりのっぴきならない状況になってるみたいなんで。今やオーストラリアでは、政府やマスコミや一般ピープルを巻き込んでの、一大プロパガンダを行っているみたいなんで。てか、自分もグリーンピース(NGO)や、WSPA(世界動物保護協会)といった圧力団体が騒いでるだけなら、ぜんぜん気にしないんですけどねー。さすがにこれはねー。なのに日本のマスコミは、全力でスルーですよ。なんで?(笑)
 YouTubeに投稿された「白豪主義オーストラリアと反捕鯨」という豪州を批判する匿名ビデオについても、豪州のスミス外相や、ターンブル環境相が、不快感を覚えるとか、オーストラリアの反捕鯨の立場は揺るがないとか、本気で反論してるかんね。たかが投稿動画にですよ。豪マスコミも面白おかしく取り上げて、政府は口先だけとか、日本に配慮しているとか、豪政府の弱腰を批判しまくりだし。どう考えても、これはやりすぎだろ>オージー
 ここまでくると、端的に言って、ジャパンバッシングの類と言っていいとおもう。どう見ても、日本人への悪意が感じられるし。しかもどんどんエスカレートしてますよ。マジやばいッスよ。のん気に構えてていい状態ではない。なんか日本人がオーストラリアに旅行にいって、下手なこというとちょっとヤバイ感じ。豪州政府も本気で捕鯨監視船を派遣するとか言ってるし・・・マジかよ・・・・去年もグリーンピースの船「アークティック・サンライズ」が調査捕鯨船「日新丸」に体当たりしたって事件があったけど、調査捕鯨船の乗組員は命懸けだな、もはや(苦笑)。


 でね、要するに彼らオージーの言いぶんをわかりやすくまとめると、
 「やあ、ジェニー。知ってるかい?日本人はクジラをたべるんだぜ」
 「ワオ!本当なの?ジャック」
 「そうとも、でもクジラってのは、世界で最も賢く、価値のある、素晴らしい動物なんだ」
 「そうね、確かにクジラって、エレガントで美しいわね」
 「あんな知能の高い動物を食べるなんて、信じられないよ・・・・君もそう思うだろ、ジェニー?」
 「ほんと、あんなカワイイ動物を殺して食べてしまうジャップは、きっと野蛮極まりない人間にちがいないわ・・・」
 というトンデモ理論が展開されているらしい。しかも真顔で。


 つまり彼らが言うには、クジラは頭がいいから、絶対食べちゃダメなんだって。日本人がいくら、日本が獲ろうとしているミンククジラは、絶滅に瀕してはいないんだよ。むしろ増えてるんだよ。だから取ってもいいの。はいこれ・・って資料を渡しても、ぜんぜん見てくれないの。生態系のバランスがどうの、クジラの食文化がこうのって、きちんきちんと説明しても、ちっとも聞いてくんないの。
 だから論理的に科学的根拠を述べても、話がぜんぜん噛み合わない。だってこれはもはや科学うんぬんの話ではないから。もはや思想の問題だから。ヒンズー教が神聖だからウシを食べるなとか、イスラム教が不浄だからブタを食べるなとか、もはやそういうレベル。でね、オージーに言わせると、捕鯨をやめない日本政府の対応は「子どもじみたかんしゃく」なんだって(苦笑)。


 クジラ資源の保護のために開催されたはずの国際捕鯨委員会(IWC)も、いまや捕鯨に賛成か反対かの二択ですよ。客観的な数字・根拠とか、文化・伝統としての捕鯨とか、そんなんどうでもいいみたいな。意見もヘッタクレも無いみたいな。欧米豪はそろって反対ですよ。で、民主主義の多数派工作が発動して、クジラとか関係ない、海のない内陸部の国とかがIWCに加盟しちゃってんの。捕鯨国のはずのノルウェーとかは脱退しちゃって。なんだかなーっていう。
 ま、日本人はねばり強く世界に訴え続け、粛々と調査捕鯨をするしかないでしょう。とはいえ日本もこの問題ではけっこうグダグダだからな。今や水産庁や外務省の面子とか、権益団体の利権が絡んだりして。日本文化といえど、所詮はクジラか・・・・自分も最近、クジラなんて食べてないしな・・・・。まー日本政府には冷静な大人の対応をして欲しいね。


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