・NTTドコモの「新ドコモ宣言」(手のひらに明日をのせて)

 2008年4月18日、NTTドコモは会社のロゴ変更を含む、大幅な経営戦略の見直しを発表しました。ドコモはナンバーポータビリティ開始以後、ユーザーが離れまくりで、一人負け状態で、ついに今年の3月末にはシェア50%を割っちゃったからねー。どうやら新規顧客の獲得を目指した従来の戦略から、既存顧客のサービス向上と利用満足度を上げる戦略に方針転換したらしい。
 でも、そらーそうだよな。もう携帯市場に、新規契約者なんてそんないないし。いまや日本の携帯市場は飽和状態で、目指すべきは囲い込みか、海外進出だというのに・・・・・。もうビジネスモデルが、従来とはすっかり変わってしまったのだ。ドコモもようやくそのことに気付いたと、そういうことなのだろう。ていうか、ドコモってシェア高かったのに、既存顧客を大事にしなかったとか、どう考えても正気の沙汰とはおもえないんですけど(苦笑)。


 んで、イメチェンの第一歩は、ロゴの変更。営業開始以来15年使ってきたロゴを、7月から変更するらしい。「DoCoMo」から「docomo」へ。要するに、小文字にしただけっていう。100億円つかって。アホだ(笑)。あとまあ、ロゴカラーが「ドコモレッド」になるらしい。文字でドコモレッドっていわれても、さっぱりどんな色かイメージできないかもしれないけど。つーかドコモレッドって何色なんだよ。なんかフェラーリレッドみたいで、かっこいいなー・・・・・なんつってウソです。なめんなドコモ(笑)。
 ・・・・・にしても、とんだ「DoCoMo 2.0」だったな。ていうか、結局のところ「2.0」の意味がわからなかったしな。「そろそろ反撃してもいいですか?」と、挑戦的なキャッチコピーと共に、人気のタレントを8人も起用して、CMの本数を3倍に増やしたにもかかわらず、みごとなまでに失敗してしまったからな。そりゃーもう、痛々しいまでに。ドコモすげーな。ここまで見事に反撃に失敗すると、逆に清々しささえ覚えるな。なんか若者受けする『新しさ』『カッコ良さ』を前面に押し出してみたらしいんだけどね。まーね、若者をターゲットにするのは、それは間違ってないと思う。なんせドコモは、高齢者には鉄板だからなー(笑)。


 そもそも方向転換するのおそいんだよなー。ライバルの「au」と「SoftBank」の後手に回りっぱなしなのが、誰の目にも明らかだっていうのに。その殿様商売的なサービス姿勢が、ドコモのイメージを失墜させた理由だっていうのに。そんでブランド価値を高めるために値下げはしないとかいって、安値競争で負けて壊滅状態という。ホントもったいない。でも今のドコモに足りないのはブランド力なんかじゃないんだけどね。今後ドコモは消費者のニーズにこたえられるのでしょうか?さあてね(笑)。
 てか、自分もそろそろ、携帯買い替えたいんだよな・・・・・携帯ってさ、やる事なくて手持ちぶたさの時に、無意味に取り出していじるのとかが、思いの外とっても便利。そこがステキ。あの、自分はヒマじゃありませんよって、なんならちょっと忙しいですよって、なんとなくみえる、あのポーズが出来るとことかね・・・・・・なんかいいなって・・・・・自分の場合は、それ以外には電話かけるぐらいしか、利用価値ないんだよね・・・・・だから古い型でもいいかな、なんてね・・・・・やっべ、チョット泣けてきた(苦笑)。


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