・ミャンマーのサイクロンで死者が１０万人超！？(天変地異)

　2008年5月3日、大型で勢力の強い熱帯低気圧(サイクロン)がミャンマー最大の都市ヤンゴンとその周辺を直撃し、死者・行方不明者数が10万人を超える大災害の可能性があるらしい。一応、ミャンマー側の説明では6万5000人らしいのだけれど。それでも十分すごいけど。しかも被災者は150万人だってさ。すげー。当初の予測では隣国のバングラデシュを抜けるはずだったのが、突然進路を変えたための不意打ちで、国民の多くが準備できないまま、強風と大雨に襲われてしまったということらしい。あー、台風って時々そういうフェイントするよねー。「え゛？」みたいな。あるある。
　でも秒速50メートルぐらいの風速の熱帯低気圧なんでね、日本でいえば別段そんなに大きな台風ではなくて、沖縄だったら毎年何回も直撃するレベルなわけで。でもミャンマーは普段はあまり熱帯低気圧がこない地域らしく、また水上生活者が多いらしいので、それで被害が広がってしまったらしい。高波の被害とか。犠牲者にたいし心よりお悔やみ申し上げます。

　それにしても10万人てすげーな・・・・・しかもなんか、日に日に死者の数が増えていくという。5月4日の報道ではね、死者350人超ということだったので「ふ〜ん」ぐらいの感想だったのですが、5月5日には死者4000人になって「おいおい・・」みたいなかんじになって、5月6日には死者1万5000人で「大惨事じゃないか！」ってなって、5月7日には死者2万2000人で「死者増えすぎだろ・・・」、そして5月8日には、ついに死者10万人超の恐れもってことで「・・・・・！？」みたいな。だって、どうやったら台風で10万も死ぬのか、いまいち考えられなかったっつーか。なんで台風でそんなに死ぬのか、さっぱりだったもので。日本の台風被害と桁が違いすぎる。
　んで、発表された衛星写真みてびっくりしちゃった。ミャンマーの国土が水没しすぎてて。ビフォア・アフターの写真が違いすぎる。ダイエット写真の使用前・使用後なんて目じゃないの。もうこれは洪水とかそんなレベルじゃない。地形が変わってるし。地球温暖化で水没した2100年の東京みたいになってる。海抜の低いデルタ地帯の約5000平方キロメートルが、水面下に沈んだということなので、福岡県が丸々海の底に沈んだ感じっての？これはヤバイね。

　ちょっと日本ではありえないレベルだな。治水工事ってやっぱ大事なんだねー。日本ではもう自然のままの海岸線とかすっかりなくなってしまって、狂ったみたいに堤防やら、護岸工事やら、水門やらをつくりまくっているわけだけど、こういう災害を見ちゃうとそれも大切なんだなって改めて思う。もちろん自然のままの景観ってのも大切だとはおもうけど。今の日本なら土砂災害でせいぜい4、5人が死ぬレベルの台風だしね。とはいえ当時の日本でも、伊勢湾台風で5千人以上の死者･行方不明者がでていたわけで、自然災害はほんと怖いねー。
　そしてミャンマーは北朝鮮みたいな軍事政権なわけですが、これがまた困ったことなわけですよ。こういう時、軍事政権は柔軟に支援を受け入れられないから。被害が拡大しまくりで。「救援には来るな！金と物だけ送れ！」っていって、金は軍事費に転用するっていうね。アホでしょ。しかしこれだけ水没しちゃうと、きっと農業は三年は回復しないよね。食糧危機が確定ですよ。それと疫病も。たぶんニ次災害による被害の方が大きいんだと思う。最終的にはスマトラの大津波並みの死者30万人になるのかな？かわいそうに・・・・・。

　てか、あんま関係ないけど、昨日、今日と東京はけっこう長めで大きめの地震が発生中です。コレは・・・・・ちょっとヤバイのかなぁ・・・・・関東大震災で14万2千人の死者らしいからねぇ・・・・・日本の危機管理が試される日も近い！？

追記
　ミャンマーのサイクロンは最終的に、死者7万8000人以上、行方不明者5万6000人以上、計13万人以上の甚大な被害が出たらしい。これもかなりのどんぶり勘定なわけだけど。それにしても凄まじい・・・・・

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