・毒グモ騒動を覚えていますか?(特定外来生物法)

 2008年6月5日、国土交通省中部地方整備局が発表したところによると、愛知県の木曽川河川敷の公園で、約600匹の外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」が大量に見つかったそうです。いちおう駆除はしたみたいですが、600匹かー・・・・・うわーこわー。すげーうじゃうじゃいるじゃん。こんなの全部駆除できるとも思えないし。これはヤバイ。
 しかし、ちょっと懐かしいな。1995年11月に大阪府高石市で発見されたときは、外来の毒グモとおそれられ、日本中をパニックに落としいれ、ワイドショーの主役の座を欲しいままにしていたのですが・・・・・あれからもう10年以上も経つのか・・・・・彼らも日本という異国の土地でがんばって生きていたんだねぇ。


 しかも、昨今の地球温暖化ブームに乗って、確実に分布を広げておりますなぁ。この勢力拡大は、なかなか止まりそうにありません。だってちゃくちゃくと土着化してるし。群馬県でもみつかったらしいし。東京で発見されるのも時間の問題かな?もはや日本にすっかり根を下ろしてしまっている。
 本来の生息域は、東南アジアやオーストラリアなどの、熱帯から亜熱帯だから、日本の冬は越せないだろうとかいってたんだけどね。 道路わきの側溝の内部や、コンクリートの割れ目などに身を隠しつつ、冬の間は「ふぅー、さみーさみー」とかいいながら、おでんをつまみつつ、おこたでビールぐびぐび飲んで、そうやって子孫を増やしてきたんだね(ウソ)。


 でもセアカゴケグモはとてもおとなしい性質なので、うっかり素手で捕まえようとしない限り、咬まれることはほとんどないみたいです。その毒性も死に至る例は非常に少なく、よほど抵抗力のない老人や子供でもない限り、咬まれても重篤な症状にはならないらしいし。しかも外来生物*1からはご丁寧にも、セアカゴケグモは外されているし。
 つまり不必要に怖がりすぎる必要はないということなのでしょう。じゃあ、10年前のあのパニックは一体何だったのだろう?ってことになるのですが、本当になんだったのだろう?スズメバチやムカデのほうがよほど怖いし、ゴキブリやナメクジのほうがよほどキモイからね。考えてみるに、きっと外国産に対するアレルギーだったんだろうな。


 とはいえ、もう10年以上経ったから、日本国籍もあげて、土着ってことにしてあげてもいくない?って話もあるかもしれませんが、もちろん自分はそれに反対なので、っていうか日本古来の生物の生態系の維持に賛成なので、セアカゴケグモの皆殺しと根絶やしを、これからも応援していく所存です(笑)。


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*1:外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)とは生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えるおそれのある外来生物の飼養、栽培、保管、運搬、輸入等を規制する生物を定める法律。