・新東京タワーの名称は東京スカイツリーに決定!(E.TEMEN.AN.KI)

 2008年6月10日、東京タワーに代わって、新たな首都圏のデジタル放送時代(地デジ含む)の核にして、文化的創造の発信拠点になるであろうと期待される、東京都墨田区に建設予定の「新タワー」の名称が「東京スカイツリー」に決定したそうです。ほかの候補に「東京EDOタワー」とか「ゆめみやぐら」とか「ライジングタワー」とかあったらしいけど。ふ〜ん・・・・・とりあえず、無難なのに決まってよかったんじゃないでしょうか?
 まぁ、自分は名前とかにびっくりするほどこだわらないタイプだからな。名前なんてなんでもいいや。「名は体を表す」ってのも確かにあるけど。だって現在の「東京タワー」だって、当時公募した際に、一番多かった名称は「昭和塔」だったらしいかんね(苦笑)。その次が「日本塔」「平和塔」だったらしい。確かに時代は感じるけど、いかに民衆の公募が適当なものかがよくわかるエピソードだ。


 それよりも、この新タワーの総事業費は約600億円らしいのですが、工事を受注したいゼネコンやら、地元に誘致したい政治家やら、財界やら、官僚やらの、黒く蠢くお金の流れにうんざりしちゃうの。こういうのってもう、すんごいドロドロしてる。利権・利権・利権ですよ。現在の東京タワーを改修して、アンテナをちょっと高くすれば何とかなって、しかもかなりの安上がりみたいなのですが、そんな案はガン無視ですよ。なんせお金が動かないから。カネのことばっかりだよ(笑)。


 しかも自分が声を大にして言いたいのは、なんつーかなー、夢が足りない。全然足りない。どうせならもっとこう、高揚感的なものがあってもいんじゃねーのって思う。いまさら610mのタワーって言われてもね(苦笑)。前田久吉という人が東京タワーを造る時にいった「建設するからには世界一高い塔でなければ意味がない」っていう言葉には、全面的に賛成したい。その通りっ!
 だからどうせ造るなら、できれば高さ3000メートル級に挑戦してほしかったね。東京スカイツリーのてっぺんに本気で雪が積もっちゃうぐらいの。展望が雲の上に出まくりな感じの。向こう数百年は他の追随を許さない感じの。いまの技術力なら出来るらしいのさ。そら、莫大な工事費が必要ってのは、自分も認めるけど。それにそんな高い電波塔が必要かって聞かれたら、まったくいらないわけだけど。でも、夢があるじゃないかっ!


 そして電波塔としての役目を終え、用無しとなった東京タワーの今後が心配。なんせメンテナンス費用とか、結構バカにならないらしいかんね。放送局からの利用料が入らなくなるらしいし。オフィスに使えるわけでもないし。展望台としてももはや微妙だし。かといって他に使い道もないし。東京タワー水族館や蝋人形館で人が呼べるともおもえないし。やっぱ取り壊されちゃうのかな?どう考えてもお先真っ暗。ま、いんだけどね。ほんのちょっとだけ、切ないかな・・・・・。


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