・ジンバブエのハイパーインフレーション(能なしムガベ)

　アフリカ・ジンバブエのロバート・ムガベ大統領(84)はすげえ。マジすげえ。これはたぶんきっと間違いなく歴史に名を残す人物だと思う。もちろん悪い意味で。っていうか、まさか21世紀のこの時代に、ハイパーインフレーションを見ることができるとはおもわなかった。第一次世界大戦後のドイツとか、第二次世界大戦後のハンガリーとか、そういう前世紀の遺物だとおもってた。
　でも今のジンバブエドルは、正真正銘、紙くず同然だ。しかも賠償金を払うためとかそういう理由ではなくて、正真正銘、自業自得だ。これは99%ムガベ氏の政策が悪いといえる。かたっぱしから冗談みたいな政治を行っている。歴史からなにも学んでないというか・・・・・しかも彼に言わせると、こうなったのはすべて白人が悪いということらしい。でも今時なかなかできないよ、ハイパーインフレなんて。一応、ロンドン大学で経済学を学んだらしいんだけどね。いったい何を学んだんだろう？(笑)

　もちろんインフレ率の実体は不明らしいのですが、聞くところによると年率10万%のインフレらしい。今日100ジンバブエドルで買えたパンが、1ヶ月後には10万ジンバブエドルでも買えなくなるという暴落ぶり。パンを買うのにマジでボストンバッグが必要らしい。闇相場ではなんと1円が1億ジンバブエドルらしいよ。明日には10億ジンバブエドルになってるかもしれない。逆に考えると、何もしていないのにあっという間に億万長者だよね(笑)。ちっともうれしくないけど。
　しかも現在、ジンバブエでは大統領選挙中なんだけど、そのために票の操作や、土地の不法占拠や、暴動や、反対派の虐殺が起きているらしい。ムガベ大統領も「わたしを解任できるのは神のみ」とか言い出しているらしい。ここまでくると、もうやけくそだな。軍事クーデターや、内戦や、大虐殺など何でもありだ。他人事としては面白いけど、実際にかなり人が死んでいるので笑ってばかりもいられない。

　今のところ国際社会はムガベ氏の糾弾一色だけど、ていうか日本は当然？スルーだけど、どうするんだろう、これ。失業率は80%だし、農業しても軍の略奪にあうだけだし、札束は明日には無価値だから労働意欲が低し、教育レベルも低いので経営が理解出来ないし、4人に1人がエイズですぐに死ぬという。平均寿命が39才だってさ。もはや絶望的だな。
　でもなんかジンバブエの現状を見ていると教養も何もない素の人間の愚かさと、剥き出しの欲望をみてるみたいで、すごく切なくなるっていうか、なんか自分までダメージ受けるんですけど。人間て本当にバカなんだなって。この際だからジンバブエはもう、100年前の弓矢もって荒野を駆けずり回ってた時代に戻したほうがいいのではないかと、正直そうもおもえる。時代は否応なく進むので、そういうわけにもいかないのだろうけど。

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《ジンバブエ》ショナ族のムビラ
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