・ブラックホール実験と世界の終わり(クォークグルーオンプラズマ)

 2008年9月10日、宇宙と質量の起源を解明する目的で造られた超大型粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)」が、スイス・ジュネーブの近郊でいよいよ始動しました。ここでの実験結果が、宇宙誕生の謎に迫るための大きな手がかりになるとして、世界中から注目を集めているらしい。それからこの装置の暴走で地球が滅亡するんじゃないかって。
 ちなみに建設費用の方は38億ドル(約4100億円)で、日本も資金協力してます。この値段は高いの安いのか、判断に迷うところではある。だいたい4100億円というと、今年のソニーの営業利益ぐらいかな。あとロンドン五輪の放送権料ぐらい。ちなみに米国の原子力空母ジョージ・ワシントンの建造費は6000億円ぐらいだそうなので、こんなやっすい実験装置で地球が滅亡されても困るっつーか、なんつーか・・・・・(苦笑)。


 いやいや、でもこの実験はまじすごいって!まじヤバイって!まじ死ぬって!これがどんくらいヤバイ実験かというと、そのことを考えただけで、インド人の少女がショックで自殺してしまうぐらいヤバイ。その他、現地の住民が「実験がこの世の終わりをもたらす」と不安を抱き、「神様に祈ることにした」と、教会に大勢で殺到しちゃうぐらいヤバイ。
 んで、この実験で一体何が行われるかというと、要するに地下100メートル、周長27キロのドーナツ状のトンネル内に高エネルギー陽子ビームを発射して、8.33テスラの超電磁なんちゃらでそのビームの軌道を曲げ、なんちゃらトロンブースターでさらにそのビームを加速し、ビーム同士を正面衝突させることによって、フルパワーで14テラエレクトロンボルトというものすごいエネルギーが発生して、これにより真空に相転移が起こり、極小のブラックホールが生み出され、宇宙の始まりである「ビッグバン」直後のような巨大エネルギーがどうちゃらこうちゃらで、ダークマターや暗黒エネルギーがなんちゃらかんちゃらで、次元のはざまから暗黒神が目を覚まして、その破壊と創造は、やがてくる新たなる世界の幕開けを告げるのであった。おしまい。


 ・・・・・なんちって、えーっと、ごめんごめん、ギブギブ。なにこの超カッコイイSF設定?いやもう、なにかの空想科学小説か、昔のロボットアニメかっつーぐらいわけがわからん。必死こいて記事を読みあさったんだけど、何がなにやら意味がわからん。もうここまで来るとお手上げっす。おっかしーなー。中学・高校時代の物理の成績は、そんなに悪くなかったんだけどなー・・・・・でも、結構がんばったよね、これ?
 けど、アレだ。お茶をズズっとのみつつ、ビッグバンと、ブラックホールと、世界の終わりと、宇宙の始まりを見ながら死ねるなんて、それはそれでちょっとした贅沢なのかもしれない。ちょっとそう思う(笑)。


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