・リーマンブラザーズの破綻(ゆっくり死に逝く世界経済)

 2008年9月15日、米国4位の大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が、低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した金融危機の煽りを受け、負債64兆円で倒産したと発表しました。一方、米3位の証券会社「メリルリンチ」は、米大手銀行のバンク・オブ・アメリカに激安で買収されて、倒産はなんとか免れた模様。こっちはちょっと一安心。また、これにより日本の銀行などにも、少なからず影響があるらしい。それにしても現在の米金融市場は、一昔前の日本のように金融業界再編に向かって突き進んでいるなぁ。
 というわけで今日は久々の経済ネタ。つーか、これまたデカイ倒産だな、おい。リーマン・ブラザーズという、日本の三大証券会社が束になってもかなわないほどの巨大投資会社が、こうもあっさり潰れちゃうなんてねー。ちょっとびっくり。あっけないもんですな、結構歴史のある会社だというのに・・・・・とはいえ負債64兆円って、買収するほうもそりゃ躊躇するよね(苦笑)。


 しかし山一證券日興コーディアル証券もそうだけど、投資会社はすぐ潰れるな。さすがは金ころがしだな。投資っていってみれば、ギャンブルやってるみたいなもんだからね。そりゃ、勝つ人もいれば、負ける人もいる。とくにこういう下げ相場の場合はね。つまりはリーマン・ブラザーズは負けて、ゴールドマン・サックスは勝ったのだ。そしてメリルリンチは救われた。でも、おかげで世界中の証券取引は大混乱ですよ。世界中で株価が暴落しまくり。株の投売りバーゲンセールですよ。こえー、こえー、超こえー。トレーダーじゃなくてホント良かった。もしそうなら今頃、胃が痛くなっちゃってるよ。
 米連邦準制度備理事会(FRB)か、他の民間会社からの救済があると信じていたリーマン社員さんは、いわば賭けに負けたみたいなもんかー。いやいや、自分も絶対、どっかが救済してくれると思ってたんだけどね。読みが甘かった・・・・・(苦笑)。まあ、どっちだろうと自分にはたいして関係ないのだけど。それにリーマンの社員なんて、そこで一生働くつもりはなかったのだろうから、多少は身の振り方を考えていたのだろうけど。


 きっとリーマンは、規模が中途半端にでかかったのと、金持ち以外の一般人への影響が、限定的なのが悪かったんだねー。あとはタイミングの問題。もうちょい破綻が早ければ、潰れてなかったのかもしれない。でもこの後もまだ、米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の破産が控えてるんだよな。AIGが潰れたらシャレにならんな。どうすんだ、これ?FRBはここでも介入しないのかな?だってもし潰れちゃったら、アリコのがん保険だの終身保険にはいってるお年寄りは涙目でしょ?とりあえず今夜がヤマだ。
 それに世界経済の行く先は、さっぱり見えてこない。もはや底なしのドロ沼だ。サブプライム問題の米国はいわずもがな、米国のお膝元の南米はグダグダだし、ヨーロッパのユーロバブルはついに弾けちゃったし、ロシアはグルジア問題で、NATOとの対立して株・通貨とも下落してるし、西アジア・アフリカは相変わらずの政情不安だし、インドは米国投資の鈍化の直撃くらってるし、東南アジアはインフレ全開だし、中国は不動産バブルが弾けて経済崩壊も時間の問題だし、韓国なんてマジで通貨危機5秒前だし・・・・・やっぱ世界中酷いわ。酷すぎる。終わってないところが見当たらない。日本がこのざまだというのに、世界では一番ましだという。とほほ。


 っていうか、ハゲタカファンドはマジでうっとーしーわー。サブプライム問題で米株を売り払って出来たジャブジャブの巨大資金が、行く先を求めて、石油を高騰させては暴落させ、ユーロを高騰させては暴落させ、もはや市場が食い荒らされてハチャメチャですわ。イナゴかっつーの!こっちはいい迷惑だよ、まったく。その余ったお金は箪笥の奥にでもしまっておくとか出来ないものかね?まぁ、出来ないんだろうけど(苦笑)。それにこんな状況で利益上げなきゃいけないトレーダーの方々には、ちょっとだけ同情したりもするけど・・・・・。
 ハゲタカさん達の次の投資先はどこかなー?もしかすると日本かな?するってーとこりゃ、すごい円高になっちゃうかもしれないね。にしても、こんだけ政策金利が低いのに円高とか、もはやアホすぎる・・・・・ハゲタカファンドうざっ!


追記
 2008年9月17日、FRBAIG救済へ80%の株式取得と引き換えに、9兆円の支援を発表しました。まずは、じいちゃん、ばあちゃん、一安心かな?とはいえ、まだわからないけど(笑)。にしても、これじゃ国営の保険会社みたいだな。なんか簡保みたい。でもやアメリカといえども保険会社に対しては、ある程度は投資先に対する規制とかをしたほうがいいと思うんだよねー。いくら自由経済とはいえ・・・・・。


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ソースネクスト (2005/10/7)

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