・中山国土交通相の失言と辞任(ファイアボール)

 2008年9月25日、中山成彬国土交通相が就任早々の記者会見にて、「成田空港拡張への反対はゴネ得」、「日本は非常に内向きな単一民族」、「日教組の子供は成績が悪くても先生になれるから大分県の学力は低い」などと発言し、28日にはこの発言による問題の責任を取るかたちで、麻生首相に辞表を提出し閣僚を辞任しました。
 中山氏は「ごね得」と「単一民族」の発言については「言葉足らずで不愉快な思いをさせた」と陳謝した一方で、「日教組が強いところが学力が低い」との発言については撤回はしないとの考えを示し、「日本の教育のガンは日教組だとおもっている。ぶっ壊すために火の玉になる」とさらに強気の発言をしました。


 いや笑った。ここまで突き抜けちゃうと逆に笑う。最初は「あーあ、また失言しちゃってるよ・・」ぐらいの軽い認識だったんだけど、日教組の件についてココまで突っ込んだ発言してくれると、これはチョット面白いなと。
 えーっと日教組(日本教職員組合)はねー、やっぱ問題あるよね。自分もそう思う。確かにそろそろ、曲がり角に差し掛かっているんだと思う。もちろん君が代斉唱拒否だの、日の丸掲揚反対だの、自衛なしの平和教育だの、今どきネーヨ的な政治スタンスもそうなんだけど、自分的にはそれはもうどーでもよくて、問題はなにより組合に入らないと出世できないだの、組合員の子供を優遇して教師にするだの、そういった単なる利権団体として、教育現場をますます悪くしているところが、やっぱ頂けないよね。もちろん日教組はその事実を否定するのだけれど。組合組織率が高い山梨県とか三重県とか、いまどき組合の組織率が100パー近いとかありえん。やばすぎ(笑)。
 まま、その点では中山さんよく言ってくれたと評価したいところではあるんだけど、なんつーかな、政治家ならもうちょい言うタイミングってもんがあるんじゃないの?要するにナニがしたかったんだろう、この人は?麻生内閣潰したかったのか?しかもなんか、自分が言いたいことを言えて満足みたな顔してるし。こっちも「じゃあま、いっか♪」みたいな。これについてコメントするのも、何だかあほらしくなってきた。


 それよりびびるのは、マスコミがさっそく中山氏の違法献金疑惑を持ち出してきたことだ。これはつまりマスコミは常にその類の情報を持っていて、閣僚を辞めさせたければすぐにその情報をリークして辞めさせることが出来るということだ。安倍元首相のときは閣僚のスキャンダルだらけで、福田元首相の時はやたらと静かだったのはこのせいだ。
 自分的には中山氏の発言内容よりも、こちらのほうがよっぽど気に入らない。なにこのマスコミ独裁は?マスコミが気に入らない内閣や閣僚ならば、すぐにバッシングして辞めさせることができるってそういうことじゃん。いい加減にして欲しい。とはいえ、この庶民をしっかり『リード』しやって、歴史をデッサンする的なマスコミの体制も、日教組と同じでそろそろ曲がり角なんだとはおもう。


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