・G20金融サミットとみぞゆうの経済危機(ブレトン・ウッズ体制)

 2008年11月14日、2日間の日程で緊急首脳会合(金融サミット)がワシントンで開催され、日米欧と中国、インドなど新興国の20カ国・地域(G20)の各国首脳が金融危機への対処について協議しました。この会議の評価は、世界経済の危機に対処するために、先進国と新興国が初めて一致した歴史的な会議・・ということらしい。逆に言うと、もはや先進国だけでは世界的経済危機を解決できないということなのだけど。
 んで、要するに話し合われたことは、金融市場の規制強化とIMF(国際通貨基金)の強化ということらしい。内容がイマイチ具体的ではないのだけど。てか、首脳が多すぎて、利害が対立して、話がまとまらなかった感もあるけど。でも、また歴史の新たな転換点なんだなぁ・・・としみじみ。ブレトン・ウッズ体制とか、スミソニアン協定とか、プラザ合意とかってほどでもないにしても、やはり歴史的な会議だと思う。どうなるんだろう?今後の世界経済は。でも、正しい経済のありかたなんて、あいかわらず誰にもわからないので、結局はこうして失敗を繰り返しながら、ちょっとづつ進んでいくしかないのかな?


 んで、そこで麻生首相IMFに日本の1000億ドル(10兆円)拠出をぶちあげてきたわけだけど、10兆円ってすげーな。IMFの現行の出資金は全部で3200億ドルからね。でもま、これはイイお金の使い道だとおもうよ。あくまで貸出なわけだし。一応利子ついて返ってくるみたいだし。日本が保有している米国債を塩漬けにしとくのはもったいないし。かといって米国債を大量に売り出して市場を混乱させるわけにもいかないし。それに日本が他国に直接貸し出すと、なぜかちっとも返済されないという。日本は舐められてるんだよなー。しかも政治家の利権になったりするしね。というわけでこの10兆円拠出については、自分は麻生首相を評価してます。
 ただ麻生首相公明党が進めている、国内の定額給付金の2兆円バラマキは、これはちっとも評価できない。そもそも金融政策で重要なのは、人々の需要をいかに喚起するかということだ。人々にお金を使いたいとおもわせることが重要。そうでなければ、経済は滞ってしまう。なのにこのお金を大部分の人々が「貯金」するとか言ってるし。これじゃ景気刺激策になってないじゃん。しかもこの1万2千円を理由に「わーい!次の選挙は自民党に入れるー!」という人がいるとも思えないので、選挙対策にもなってない。しかも誰の金だよって考えると、結局オレらの税金じゃん!みたいな。とほほ。


 なので、麻生首相の経済政策を批判したい気持ちでいっぱいなのだけど、最近のメディアの麻生バッシングにはちょっと辟易してる。ホテルのバーを頻繁に利用してるだとか、カップめんの値段が400円でなんだとか、ホッケの煮付がどーたらで「庶民感覚から 懸け離れている」と批判するのは、やはりどう考えてもおかしい。てか、まぢどーでもいい。くだらない揚げ足取りのバッシングが多すぎる。さすがに麻生さんが「未曾有(みぞう)」を「みぞゆう」って読むのはどうかと思うけど(苦笑)。


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