・フェルメールの描いた永遠(星のきらめく天空の破片)

 そうそう、フェルメールのことを記事にしようとずーっと考えてたのに、ずーっとほったらかしたまんま、現在、東京都美術館で開催されているフェルメール展の最終日(12月14日)まで、残りわずか2週間弱となってしまった・・・・・うわっ、やっべ(汗)。あー、見たよ、見た見た、フェルメール見た。『フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜』見た。あたりまえじゃないっすか、そんなの。見くびらないで欲しい。なんせ自分はヨハネス・フェルメールの大ファンなので。フェルメールに恋しているので。
 でもだって聞いてよ、もっと早く記事にしようと思って、とある10月の日曜の朝にルンルン気分でフェルメール展を見に行ったのさ。そしたら美術館の周りにぐるっと行列が出来てて、余裕の1時間待ちですよ。そこで一回挫けちゃったんだよね(苦笑)。ヘタレでどうもすいません。いやでも、あの行列見たら300年の恋も冷めるって。ラーメン二郎でもあんなに並ばねーよ。まぢで。なので今回また改めて行って来たわけです。金曜の夜に。それでも相変わらず混んでたのだけど。あと実はピカソ展にもいったけど、そっちはスルー(笑)


 でね、結論から言う。フェルメールは最高!やっぱあの絵は人類の至宝だよね?もう感動しまくりですよ。ああっ、フェルメールーッ!!・・・ふぅ〜・・・・・まーね、フェルメール唯一の宗教画「マルタとマリアの家のキリスト」と、フェルメール唯一の神話画「ディアナとニンフたち」は、自分の中では凡作というか、あまり感じるものはなかったのだけど、他はすべて素晴らしかった。「小路」も、「ワイングラスを持つ娘」も、「リュート調弦する女」も、「手紙を書く婦人と召使」も、「ヴァージナルの前に座る若い女」も、すべて。
 なにがすごいって、とにかく目が離せない。なんだろう、フェルメールの作品には、けっこう楽器が出てくるのだけど、彼女らが奏でるのは静寂の音だ。耳には聴こえない音。当たり前だけど(笑)。でもその透明な空気みたいに静かな音は、自分にとってはまるで天上の祈りのように美しい。こんなに美しいものは、この世にめったにない。そしてフェルメールの描く光は、薄暗く濁って空虚な自分の心に差し込む一筋の清らかな光だ。フェルメールの絵に感じるのは永遠。ああ、なんて素晴らしいのだろう。う、ううう、美しい・・・・・いつの日か誰もいない静かな部屋で、フェルメールの絵と1対1の対話は出来ないものか?


 だからねみんなにオススメしたいと、そういいたかったのだけど、ちょっと遅すぎるよね(汗)。でもまだ間に合うので、見てない人は上野まで足を運んでみてはいかがでしょうか?フェルメールが好きなら、きっと満足すること請け合い。ちょっと混みすぎだけどね(苦笑)。絵画ってもっと、静かにゆっくり見るものだよなぁ・・・・・。でもさ、これもみんなフェルメール愛する人達だとおもえば、自分なんてすべてを広い心で受け容れることができるよ。みんなもそうは思わないかい?←無茶苦茶(笑)
 それに、フェルメールが好きじゃない人には、まったくもってオススメできないのだけど。だってほら、なんせフェルメール以外の他の絵がね、すんごい中途半端というかなんというか、ほとんどの人が見たことも聞いたこともない画家の絵ばっかりだったので。それに今回はサザビーズで32億6千万円で落札された、「ヴァージナルの前に座る若い女(個人所有)」が展示されてたのだけど、自宅にフェルメールがあったらどんなにいいかとは思うけど、32億はさすがにないゎ←フェルメールファン失格?(笑)


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