・コールドストーンクリーマリーが好きなオンナの人って…

 おとといは仕事の打ち合わせが早く終ったので、しばらくお茶してこうって話になって、じゃあってんで連れて行かれたのが「コールド・ストーン・クリーマリー」とかいうアイスクリーム屋さん。自分はこんな店ぜんぜん知らなかったのだけど。なんか結構有名らしい。15人ぐらい並んでた。
 つうかこんな不思議バリアの張ってある店は久々に来た。いきなりあーゆーとこつれてかれると、正直びびるよね。ついた途端、ちょっぴり戦慄が走った。こういう場所にはなぜか自分を寄せ付けない、目には見えない結界が張ってあって、近づこうとするとやたら落ち着かない気分になるのな。なんかすごく恥ずかしい。妙にそわそわする。なにこの完全アウェー感。自分もこう見えて、けっこうクールを気取ってきたのに。周りの人達とは、穏便をモットーに頑張ってきたのに。もうね、汗だくですよ。正直荷が重い。まだメイドカフェのが入りやすい。女の人はなんでこういうところが好きなのかな?


 んでしばらく並んでたら、先にメニューを渡された。へぇー。ふーん。ストロベリーショートケーキセレナーデ?ブラッシングマンゴクラウド?ピーカンアンドクリームパッション?ストロベリーバナナランデブー?・・・・・えーっと、ごめん。どっかの魔法の国かと思った。魔法少女が魔法のステッキ振ってるかとおもった。なにこれ、妖精さんだらけじゃん。これって噛まずに言えるかな・・・・・ちょー心配・・・・・つうかメニュー多いなぁ・・・・・(汗)。一体何種類あるんだよ。やべえ。はんぱねえ。システムがぜんぜんわかんねー。
 仕方がないので軽く探りを入れてみた。「べべ、ベリーベリーベリーグッドだって、あはは、3回いっちゃってるよ、ねぇ?」って話しかけてみた。なのにだ。返ってきた答えは「あー・・」とのこと。アイスを選ぶのに必死で、どうやらガン無視されたみたい。こっちは途方に暮れて、雨に濡れた子猫みたいな眼で、必死に助けを求めてるっていうのに。「あー」じゃねえよって思った。人の話はちゃんと聞けっつーの。仕事中だったら軽く説教してるっつーの。もう、あったま来た。今度仕事で困ってるときに助けてやんないモンねー。ええ、小さい男ですけど何か?んで、仕方がないのでまたもやメニューとにらめっこ。むむむ、困った・・・・・。


 これはやばい。できれば店を飛び出したい。自分なんてマックでもどれ注文するか迷っちゃうのに。最近はそうでもないけど、むかしはスタバでコーヒー頼むのだってテンパってたのに。てか、原宿でクレープ頼むのもテンパったおぼえがある。実はそんくらいシャイなの。なのでそれなので、口の中がカラッカラになってきた。なのにあっという間に自分の番。待って待って、もうちょい待って。まだ心の準備が出来てないから。眼が泳ぐ。びびってない・・びびってない・・ここまできたら・・・と、覚悟を決めて注文した。
 「えっと、なんか、あのー、ち、チーズケーキファンタジィ・・・?」っていったら「はい?」って聞き返されてた。んもう、はい?じゃねーよ。なのでもう一度大きな声で復唱。「チーズケーキファンタズィィィイ!」って。あー、ハズカシぃ〜。イイ年してまさか「チーズケーキファンタジー」とか2度言わされるとはおもわなかった。つうか一体どんな罰ゲームだよ。公開処刑されてる気分。あやうく「フヒヒ」とか笑いそうになった。久々に「可愛い顔してこの店員しんでくれねーかな?」って思った。マジで。


 んでテンパってしまったので、サイズを聞かれて一瞬記憶が飛んだ。気ばかりあせってさ。「あれ?」って。頭の上でクエスチョンマークがクルクルした。さっきまであんなに一所懸命「ラブイット、ラブイット」って呪文唱えてたのに。「ちゅ、中くらいの・・」っていっちゃった。あぁ〜・・・・・。
 つーかさ、この大きさの単位は、どう考えてもおかしくないの?「Like it:小、Love it:中、Gotta Have it:大」ということらしのだけど、オシャレのつもりか知らんけど、正直なんでそんな紛らわしい呼び方するのか、本当にマジでちっともこれっぽっちも申し訳ないくらい100%理解できない。スタバのトールとかグランデも大概だけど、そっちのがまだ意味わかる。もう小・中・大・特盛りでいいじゃん。そっちのがわかりやすいじゃん!って本気で思った。店長呼ぼうかとおもった。ああ、吉野家が懐かしい・・・吉野家でまったりしたい・・・まさかこんな所で牛丼ホームシックになるとは、思ってもみなかった。


 でね、だんだんどうでもよくなってきて、カップ選びとか指差して「これ」っつってたかんね。オレやべぇ。完全に萎縮しちゃってる。歩くとき右手と右足が一緒に出るロボットみたくなっちゃってんの。したら隣の店員さんがいきなり鼻歌歌いだした。ここの店員さんはノリがいいっつーか、ずいぶんとテンションたけーな。ここで歌うとかありえねーよ。なんか見ているこっちが恥ずかしくなってきた。「お願いだからどうぞ静かにアイス作ってつかあさい・・」って、言いたい気持ちでいっぱいだった。なんなら、ちょっと泣きそうだった。
 だから、アイスが出来上がったときには本当に本当にホッとしたよ。なんなら「オレやったよ!」って後ろに並んでる人達とハイタッチしようかと思った。そんくらい。もうね、ほんとグッタリした。全力を出し切った。なのでアイスクリームの味とか覚えてません(笑)。でもホントごめんだけど、自分はもうちょいシンプルなアイスのほうが好き。あそこはもう、勘弁してください・・・。


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