・オバマ米大統領の就任式フィーバー(ニャンゴマコゲロ村)

 2009年1月20日、ワシントンではアメリカ合衆国大統領大統領就任式が開かれ、バラク・オバマ氏が正式に米国の第44代大統領に就任しました。この瞬間ついに、米国建国以来初めてのアフリカ系アメリカ人の大統領が誕生したことになります。これはやはり歴史的な瞬間なのだろう。新たな時代の入り口に立っているということなのだろう。だってあの米国で黒人が大統領になったというだけでも、すでにもうすごい「CHANGE」なわけですよ。その時歴史が動いたですよ。
 1862年リンカーン奴隷解放宣言をしてから、すでに150年近くたつわけですが、でも明治維新が1868年なので、その頃の日本なんてまだみんなちょんまげしてたわけ。坂本竜馬が「誰でも大統領になれるというアメリカはすごいぜよ」・・・といったかどうかは知らないが、まだまだぜんぜん民主主義ではなかったわけ。つまり農民の子供はだいたい農民。そう考えるとずいぶん長い道のりだった。
 てか、アメリカもついこの間(公民権運動が始まる1950年代頃)までは、白人と黒人を同じ学校に入学させることができず、同じバスでも座る席が違ったりしたからなぁ。それが今や大統領ですよ。時代は変わってしまった。そんな過去が、今は遠くにかすんで見える。もちろん今後も人種差別がなくなることはないのだろうけど、やっぱりこれはすごいことだと思う。本当にそう思う。「I have a dream」といったキング牧師の夢がまた1つ叶ったネ。自分も心から祝福したい。おめでとう、オバマ大統領。


 それにしてもオバマ新大統領の就任式は、すっごい盛り上がっていましたね〜。自分もワクワクしながら、夜遅くまでテレビに釘付けでした。同時通訳には正直イラッときてたけど(笑)。けどどうしたことか、途中から眠くて眠くて仕方がないの。なんでだろう、おかしいなぁ?って不思議に思ったけど、よく考えたらちっとも不思議じゃないことに気づいた。そういえば、自分はアメリカ人でもなんでもないじゃん!て。
 でもオバマ大統領の就任式を祝うために、全米から首都ワシントンに200万人とも言われる聴衆が詰め掛けたんだってさ。たかだか政治家の就任演説に200万人だよ?だいたい群馬県民と同じぐらいの数。なんかすごすぎ。どんだけ盛り上がっているんだよ(笑)。なぜアメリカ人は、大統領選挙であんなにも盛り上がれるのだろう?ちょっと不思議だけど、あまり興味もないし、別に知りたくもないです、ハイ(笑)。
 でもま、GLAYのライブに10万人集まるのと、心情的にどっちが理解できるかっつったら、自分はやっぱオバマの就任式かもなあ。参加者の女性が感極まって泣いたり、世界中あちこちで子供みたいにバカ騒ぎしている、そういう楽しげな雰囲気を自分もシェアしたかったのかもしれないね。できれば自分も、あの場所のあの中の一人になりたかった・・・・・。


 そんなこんなで日本のメディアも祝福ムード一色なわけですが、さすがにこれだけオバマを持ち上げてると、逆になんかコワイ。なぜこんなにはしゃいでるのかさっぱりなんですけど?あまりの賞賛記事の多さにに、人種差別のことでも気にしてんのかと思ってみたりして。だってブッシュのことをゴリラとか言っても、誰も何も言わないのに、オバマのことをサルとかいったら、そりゃーもう世界中から非難の大合唱だからな。そういう意味では、冗談や皮肉はかなり言いにくくなったとは思う。
 それに、自分も別にこのお祝いムードに水を注すつもりもないのだけど、アメリカの景気があと2年やそこらでどうこうなるとは、考え難いんだけどなあ・・・・・。もちろんまだ何もやってない段階なので、オバマの評価なんて出来ないのですが。でもオバマ大統領がどれだけ頑張っても、依然キビシイことには変わりない。悲惨なことにならなきゃいいけど。
 まま、日本には日本の立場があるので、米国と協力できるところは協力すればいいし、そうでなくても別に悲観する必要はないと思う。とはいえ、日本の政治は相変わらず、三回転ほど地面をグルグル転がって、オバマの靴をペロペロ舐めちゃうみたいな、そんな政治だからなー。どうなることやら(笑)。


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