・ナツナツナツナツココナッツ♪(蝉の断末魔の叫び)

 残暑お見舞い申し上げます。あ、どうも〜〜〜、なーんか久しぶり。ちょっぴりご無沙汰ー。元気してた?えっと・・・・・どうだった?みんなの夏は?素敵なバカンスだとか、恋のアバンチュールだとか、そんないつまでも忘れないような、キラキラとしたひと夏の経験しちゃったりなんかしたのか?ん?んー?
 んとねー、自分の夏休みは終わった。あっという間に終わった。光りの速さで終わった。あー・・・なんか寂しい。なんとなく切ない。自分だけ取り残されちゃった気分。この夏こそはと心に決めたやりたいことがイッパイあったのに、ふと気づけばいっつも夏は終わってるんだよなあ。つうか、夏休み短いよ。短すぎだよ。たったの3日て・・。


 つまり自分の夏は、もう終わってしまったのである。仕事が始まってしまったのである。つれーのつらくねーのって、そりゃもーあーた。会社をたった5日間休んだだけでこの有様。なので、学生の皆さんは「どわー!宿題やってねぇー!」なーんてことにならないようにマジ注意。終わってはじめて分かる、かけがえのない夏休み。
 しかし夏休みの終わりはどうしてこうも絶望的な気分になるんだろう。ねぇ?なんかもう、軽く秋が近づく気配なんか感じちゃったりなんかして。こころなしかセミも元気がない気がする。地面を歩いてるセミを見たときの、この切なさ。てか、ジョギングしてると、アスファルトの道端にセミがたくさん転がってるんだよな・・。キモっ。


 東京って基本的に昆虫が少ないんだけど、なぜかセミだけはたくさんいるんだよなぁ。そんで、狂ったように鳴いている。あれってメスを呼ぶために鳴くんだっけか。そりゃ必死だよな。必死なのはわかる。わかるんだけど、うるさい。うるさすぎ。てか、セミのメスって、どんだけ耳が遠いんだよ。もしかして難聴?
 それに、オスはオスで汚らしい鳴き声しやがってさあ。なんだあれ。スズムシやマツムシだって、求愛のために鳴くのは一緒だけど、もっとずっと美しい声で鳴くっての。それに引き換えセミときたら、ただ大きい音だけ出しときゃOKみたいな。低音を強調しときゃOKみたいな。ドラッグ漬けのレイヴパーティーか?音楽性ゼロだな。


 つまり、セミのことが嫌いです。まあ、ヒグラシが「カナカナカナカ・・・」って夏の夕暮れに鳴くのは、田舎の夏らしくて好きだけど。あとツクツクボウシが鳴いてる途中でときどき噛むのは、かわいらしくて面白いけど。だがアブラゼミとミンミンゼミ。おまえらはダメだ。どう考えても暑苦しい。なんかちょっと風情が足りない。
 なんつって、それはまぁいいんだけど、どうかお願いだからマンションの通路で死ぬのはやめて下さい。この前、死んでるかとおもって、足で軽く蹴って外に出そうとしたら、「ギョギョギョー!」っていきなり鳴きながらのたうち回って、まじびびった。夜なのにおもいっきり「どわあああ!」って絶叫しちゃったからね。死にかけのセミの怖さは異常。


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