・夫婦別姓とフェミニズム(風と共に去りぬ)

 政府は早ければ来年の通常国会で、夫婦が別々の姓を名乗ることを認める選択的夫婦別姓を可能とする民法の改正案を、国会に提出する方向で調整を進めているらしい。いよいよ夫婦別姓が実現すると、まことしやかにささやかれているらしい。
 ええーっ?ホントかよー(笑)。なんせ夫婦別姓民法改正案が審議されてから、今年で13年目らしいかんね。どんだけ廃案になってるんだっつー(笑)。なので今回も成立するかどうか非常にアヤシイ。とはいえ民主党政権だから分からんけど。


 政権交代すると、次々といろんなことが起こって面白いなあ。それにお金もあんまかからなそうだし、鳩山政権として成果を上げるには、うってつけの題材なのかな?なんせ他のマニフェストは、ほとんどすべて大変そうだし(笑)。
 ちなみに自分といえば・・・夫婦別姓は、まあ、いいんじゃないの?って思ってる。もちろん、それが「家族崩壊につながる恐れがある」という保守派の人々の心配について、「その意見はもっともだ」とも思っているのだけど。


 てか、この夫婦別姓のロジックは、フェミニストの「女性が仕事をする上で、姓が変わると不都合が生じるため」って意見に端を発しているみたいなんだけど、これってマジなの?今更ながら世の女性は、この意見にどの程度賛成してるのかな?
 そもそもフェミニストが女性に対して「目指せキャリアアップ」とか、「仕事は楽しい」とか、煽る理由がよくわからん。仕事ってそんなに楽しいことばかりじゃないよね。13年もたてば、そろそろ気づいてもいいと思うのだけど。


 なんつって、えっと、最初に断っておきますが、自分はフェミニズム運動については、かなり好意的ですマジで。昔みたく「女性は家で働くもの」って考え方は、やっぱ絶対に違うと思うし。女性もどんどん社会進出すべきと思うし。
 だって男性に依存したままじゃ、女性はいつまでたっても自立できないじゃないか!そんなのぜんぜん、男女平等じゃないやい。専業主婦なんてくそくらえだ。それじゃまるで男に飼われた奴隷じゃないか!・・・は、さすがに言いすぎだけど(笑)。


 でも、そもそも昔のアメリカの奴隷だって、酷い仕打ちを受けていたばかりではなくて、良心的な農園では衣食住を与えられて大切にされてたわけです。もちろん自由はかなり制限されてたけど。つまりある意味「やしなわれて」いたわけです。
 それが奴隷解放宣言の名の下に、いきなり世の中に放り出されたわけだ。自由を手に入れる代わりに。そら路頭にも迷うっつー。それと同様、女性のみなさまも社会進出の名の下に、世の中に放り出されたわけだ。自由を手に入れる代わりに。


 そして、自由になった奴隷がエビバディハッピーでは無かったのと同様、女性が社会進出しても別段ハッピーでもなんでもないということだ。むしろどちらかというと大変なことのが多いと思う。なのに世のほとんどの女性は、お気楽過ぎなんだよな・・。
 女性が社会進出するということは、そんな簡単な話ではないとおもう。仕事はつらいし、冬はさむいし、ストッキングは伝線する(意味フ)。それに女性の社会進出で失ってしまったものも大きい。それは家族の絆だとか、その他もろもろ・・・・。


 でも何かを手に入れるには対価が必要なので、それは致し方ないことだと思う。自分はそのへんは割り切ってる。だからフェミニスト夫婦別姓が必要だというなら、それはそれでいいと思う。自分は働く女性にエールを送りたい。
 そして社会進出した女性の方たちも、そろそろ現実の壁にぶち当たる頃だとおもうのだけど・・・・てか、もう当たっているのかもしれないけど・・・だってさー・・・仕事って・・・すげー・・・つらいよね・・←これがいいたかっただけ(笑)


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