・2009年日本経済総括(流動性の罠)

 2009年は去年に引き続き、相変わらず凄まじい不況でしたね。むしろ去年の年末より、明らかにファンダメンタルは悪くなっている。トホホのホ。んとねー、今の日本経済のイメージとしては、真っ暗な闇へと続く螺旋階段を、その先に何があるかも知らずに、あてもなく降りていってる感じ。つうかむしろ転げ落ちてる感じ。うわー、なんかこえー。こりゃ、もしかしてそのうち、本当に絶望の深淵が見えるかもしれんね。
 つうかただでさえ不景気で、明るい話題が少ないってのに、ここにきて経済音痴な鳩山首相の、行き当たりばったり政治ですよ。いや、自分は別に鳩山首相のことが嫌いというわけではないのだけど、すいませんけど鳩山首相の経済政策はちっとも評価できない。ついでに外交政策もだけど。これだけ海外で不評な首相もめずらしい。マジで心配されてる始末だし。なのになぜ国内では、未だに支持率が高いのだろう?不思議。


 つまり事態は良好ではなく、残念ながら日本はまたもやデフレに突入たということ。またもや牛丼激安!でもマニフェストの内容が無茶苦茶なあの民主党のことだからね。とりあえずの心構えは出来てた。だが念のために言っておくけど、ダメージが無かった訳では決してない。むしろ予想以上のダメージにちょっぴり面食らってる。自分もまさかここまで経済が酷くなるとは思ってなかった。民主党おそるべし(笑)。
 もちろん、この不況のすべてが鳩山首相のせいだ!って言う気はさらさらないのだけど、しれっと国債発額の過去最高を記録してたのには、さすがに笑った。しかも「国民ならわかってくれる」って完全な事後報告だったんですけど。いやー、結構なんつーか、日本国民は信頼されてるなーなんて、思ったっつーか、あれ?「国債増えたら、日本が持たない!」とか、確かそんなこといってたよね。4ヶ月くらい前にさ。


 ちなみに今年度の国債発額は過去最大の53.5兆円で、2009年度の税収は36.9兆円なので、国債発行額が税収を上回るのは終戦直後の46年度以来、63年ぶりの快挙らしい。すごい。しかも国債および利息の返済で年間20兆円。すごい。まさに日本は「借金大国」「赤字天国」の名をほしいままにしている。すごい。てか、借りたお金を返済するために、さらに借金するみたいな、自転車操業みたくなっててウケル。
 つうか、どう考えてもおかしい。だって例えば、1年間に年収より多くの借金をするサラリーマンとか、人としてダメでしょ。終わってるっしょ。しかも年収の半分近くが借金の返済に当てられてるとか、もうね。ありえない。どっからどう見ても破綻してる。自分が嫁なら、とっくに離婚してる。それでもなんとかなっているのが今の日本。これはもう、さすがと言わざるを得ない。すごい。どこまで財政赤字は可能なのだろうか?


 もう「プライマリーバランス」とか「ご利用は計画的に」とかガン無視。そもそも普通は、そんなにたくさん借金出来るわけがないんだけどね。でもできるんだな、これが。売れるんだな、日本国債。銀行や生命保険、年金基金投資信託あたりが、必死こいて買い支えてる。国民から預かっているお金を投資しまくってる。国債なら安心とかいって。中小企業とかにはちっとも投資しないくせにさ。おかげで利率が低め。
 投資家って普通、たくさん稼げるであろうところに投資するんだけど、日本の投資家はバブルで懲りてやたらと安定志向だからなあ。リスク背負う気ゼロ。おかげで国債ばかり買ってる。まあ、日本の金融機関が国債を、永遠に買い支えてくれればいいのだろうけど、このままだとある日突然、破綻するんじゃないかな?それがいつかは分からないけど。もし日本がデフォルトを起こしたら、世界経済が死ぬな。世界が壊れる。


その他の記事
 ・円高とデフレと鳩山不況(市場経済が僕らに伝えたかったこと)
 ・2009年の衆院選で民主党が大躍進(小沢ガールズ)
 ・2008年日本経済総括(フィリップス曲線)




国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ (単行本)
廣宮孝信 (著)

彩図社 (2009/2/18)

Amazon.co.jpで詳細を見る