・都大路は世羅が3年ぶりの優勝(全国高校駅伝2009)

 2009年12月21日、京都・都大路を舞台に男子第60回・女子第21回の全国高等学校駅伝競走大会が行われ、女子は豊川(愛知)が1時間8分27秒で優勝し、二連覇の快挙。男子は世羅(広島)が2時間4分9秒で3年ぶり6度目の優勝を果たしました。ちなみに女子は、2位須磨学園(兵庫)、3位興譲館(岡山)、4位神村学園(鹿児島)。男子は2位西脇工(近畿)、3位青森山田(青森)、4位佐久長聖(長野)。
 でも今回、自分の中での番狂わせといえば、女子は優勝候補の一角といわれた、立命館宇治(京都)がベストメンバーを組めず17位に惨敗ってのと、男子は仙台育英(東北地区代表)が10位で入賞できなかったこと。仙台育英はどうしたんだろう。今年は外国人留学生がハズレだったのかな?まあ、外人さんの良し悪しでチームの強さが決まるのも、それはそれでどうかと思うけど(苦笑)。


 んで、まず女子のほうなんですが、いやあ、豊川強かったなあ。最初から最後までほぼ独走。なので見ててつまらなかった・・・とか言ったらいけないんだろうけど。解説の山下佐知子さんが「他のチームが豊川アンカーのワイナイナまでに30秒の差をつければ勝つ可能性がある」とか散々煽ってたくせに、アンカーにつなぐ前に、豊川が他のチームに30秒どころじゃない差をつけてたからなあ。
 唯一の見所といえば、興譲館の選手が1区で転倒して、かなり出遅れてしまったのにもかかわらず、最終的に3位になったとこぐらいかな。あの追い上げはすごかった。なので赤松眞弘さんの転倒は返す返すも残念。もしアレがなかったら、もうちょい面白い展開になってたかもしれないのに。冬場の転倒は、手足が痛いし、精神的に動揺するし、走るリズムが狂うしで、けっこうダメージあるからなあ。


 そして今年もまた、外国人留学生ワイナイナ・ムルギ選手のカタコトインタビューを聞いてしまった・・・。てか、去年のワイリムちゃんがどれだけ日本語上達したか楽しみにしてたのに、今年は出場しないでやんの。なんかワイリムちゃん、出席日数が足りなくて豊川を退学になって、ケニアへの強制送還時に逃亡したらしい。大丈夫か?わざわざ日本まで留学して、挙句に退学とか・・・・。
 なんかかわいそう。そらーね、日本語も話せないのに、女の子がひとりでケニアから留学させられたら、心細くもなるだろっていう。引きこもりにもなるだろっていう。もちろん留学費用はもらえるんだろうけど、どうしても日本に来たかったわけでもないだろうし。たぶん豊川の受け入れ態勢が、まだしっかり出来てなかったんだろうな。創部4年目なので、仕方がない所もあるけど。


 それから男子のほうなのですが、世羅が優勝したのは、なんといってもビタン・カロキ選手のおかげ。どう考えてもハンデいるだろってくらいの、ものすごい走り。他の選手と比べて、1分くらいアドバンテージがあるからな。男子も外国人留学生のいるチームは強かった。自分は高校駅伝に外国人留学生がいても別にいいかなって立場だけど、この状況を悲しむ人たちの気持ちはわからんでもない。
 もちろん世羅は、カロキ選手だけじゃなくて、4区の竹内一輝選手もすごかったけど。てか、いくらなんでも男子は各学校で1区に主力メンバーを集めすぎだ。1区は去年から外国人選手を起用できないようにルール改正したので、最初は団子状態のスローペースで進むのに、あんなに主力選手ばっかりでいいのだろうか?まあ、距離が長いので、使いたくなる気持ちもわからんではないけど。


 でもなんか最近の男子は、1区は勝負どころじゃないよなあ。勝負どころは3区か4区のイメージ。もちろん1区で出遅れたら、それはもう致命的なんだけどね。でも後半は距離が短いからだとおもうけど、選手もエースクラスは一人もいないので、終盤で大逆転という展開は、男子についてはほぼ望めない。展開を変えられる選手もいない。なのでアクシデントでもないかぎり、大波乱はないよね。
 だから終盤になるとダレるよね。ただでさえ駅伝は終盤に行くほど逆転が難しいのに。他のチームも世羅をちっとも追撃できそうになくて、見ながらあやうく寝てしまうところだった。西脇工と佐久長聖には、ちょっぴり期待していたのだけど。やっぱ無理だったか。しかし、西脇工が2位で、須磨学園が6位とか、どんだけ層が厚いんだよ兵庫県。これで選手が分散していなければ・・・(笑)。


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