・映画「アバター」クオリティ(観るのではない。そこにいるのだ)

 2010年1月26日、ジェームズ・キャメロン監督のハリウッド映画「アバター」が、同監督の「タイタニック」の興収記録を破り、全世界歴代興行収入の第1位を達成したと、配給元の20世紀フォックスが発表しました。すげぇ!マジで?大ヒットしてるのは知っていたけど、歴代1位と言うほど大騒ぎにはなっていない気がする。タイタニックの方が、もっとずっと話題になってたような?
 でも、この冬大注目の映画といえば、やっぱ「アバター」だよね。「アバター」を見ずして、最近の映画は語れないよね。でね、自分もさっそく見に行って来ました。映画が好きか?と問われたら、そんなことはない!と言い切れるのですが。でも「この前、アバター見に行ったんだけどさー・・」とか「あー、それ自分もこのあいだ映画館で見たー」とか、どうしても言いたくて・・。
 てか、映画館で映画を観たの、ちょー久しぶりなんですけど。いつ以来かって・・・いつ以来だ?てか、アバター観て感動した人が「今度はIMAX 3Dの映画館で観たい」とか言い出しまして。そんなこんなで無理やり109シネマズ川崎まで連れてかれまして。てか、久々の川崎が、ちょー変わっててびっくり。川崎なんて、ちょー久しぶりなんですけど。いつ以来かって・・・いつ以来だ?(笑)


 んで、観た感想なんですけど、もうすげーの。すげーんですの。CGだかVFXだか知らないけど、映像すごすぎ。なにげに未来を感じさせてくれる、とっても素晴らしい映像でした。キャメロン監督の仕事ぶりは天才。なんか、ひさびさに映画館で見たかいがあったというか、ぜひとも映画館で見る価値があるというか・・。まあ、自分は映画に甘いので、大抵の映画は面白く観れるのだけど。
 とにかくあっという間にその世界にひきこまれて、3時間ずーっと飽きずに面白かった。ホント最近の映像技術のすごさったらないね。音とか映像がすごすぎて、ややもすると、それこそアトラクションに乗ってる気分になったし。それに、ほぼ全編CG映像だったと思うんだけど、そんな不自然さを感じさせない圧倒的な技術力。今までのCG映画とは一線を画す、まさにブレイクスルー。
 しかも3D。いや、3Dのほうはあんま大した事なかったけど。とりあえず「3Dすげー!」とはならない。なんせ一番浮いてたのは字幕だったし(笑)。でもあの映画を、IMAX 3Dの映画館で見れない人は本当に残念。あんなの普通の映画館とか、ましてや自宅のDVDで見ても、きっとちっとも感動しないと思う。これはIMAX 3Dで見ないと意味のない映画なのだ。(←とかいって映画館の回し者?笑)


 んで、ストーリーはというと、自然と調和して原始的な生活を営む、青い皮膚をした知的生命体「ナヴィ」が住む惑星パンドラ。この星の豊かな資源に目を付けた地球人が、ナヴィをアバターをつかってなんとか手なずけようとするけど失敗。最後は逆切れして爆撃機やロボット兵器で制圧しようとするんだけど、逆にナヴィに手なずけられちゃった主人公によって、返り討ちにあう・・・
 ・・・と、ひとことで言ってしまえば、こんなストーリー。ぜんぜん一言でいえてないけど(笑)。これがよくあるタイプ"のありふれたストーリーで、つまらないって言う人がいるけど、自分もその通りだと思う(笑)。でもハリウッド映画なんて、大抵はヒーローが悪をぶちのめす物語だったりするので、アバターがとりたてて酷いストーリーだったとは、自分は思わないんだけどなぁ。
 それになんといっても、そんなに飛ばなくてもいいだろっていうくらい大空を駆け巡ってたし、いがみ合ってる男女が中盤のセックスで真のパートナーになってたし、終盤はアクション物定番のド派手なドンパチがこれでもかっていうくらいあったし、最後は敵の親玉と主人公の一対一の対決があったし、終わってみれば結局はハッピーエンドで主人公が世界を救っちゃってたし・・・


 つまりハリウッドのお約束が「これでもか!」って詰まった、そんな一品でした。脳みそマッチョなアメリカ人が、なーんも考えずに「ワーオ!」とか言って観られるっていうね(笑)。それに大金かけてるのがこれでもかって言うくらい分かったし。つまりハリウッド的な要素は、すべて抑えていたんじゃないかなって。これが嫌いな人は、要するにハリウッド映画のことが嫌いなのだろう。
 なんつって色々と書いてしまいましたが、自分はこの映画をおすすめする気は、さらさらありません。自分もなんというか、よくよく考えてみると、映画そのものに感動したというよりは、むしろ「時代が変わってしまったんだなぁ・・」って、そのことに感動したのだと思う。それにすごい技術なのは確かだけど、こんな技術も、たぶんあと10年もすれば、きっと陳腐化するのだろうし。
 でももう映画には、ロケとか大掛かりなセットとかは、必要がなくなってしまったのだ。背景はすべてコンピュータ・グラフィックが作り出してくれる。そしてもはや、俳優ですら必要というわけではなくなってしまったのだ。今回の主役もサム・ワーシントンというよりは、むしろアバターだったし。そう考えて感動しつつも、ちょっぴりしみじみしてしまったのでした。おわり。


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アバター THE GAME
2009年12月公開のジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』のゲーム化作品。

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