・口蹄疫が宮崎県の川南町と都農町でアウトブレイク(赤べこ)

 現在、宮崎県で口蹄疫という、牛や豚などに感染するウイルス性の家畜の伝染病が大流行しているらしい。口蹄疫は感染力が非常に強いため、感染した家畜はすぐに殺処分する必要があるらしく、現時点で殺処分対象の牛や豚は、6万3千頭近くになるらしい。
 いやいや、これはヤバイすなぁ。たった数週間で6万3千頭を殺処分って、要するに毎日、牛や豚をどっさり殺してるんでしょ。凄まじいな。豚の丸焼きなんて可愛らしいものじゃなくて、なんかこの世の地獄みたいだ。宮崎では香ばしい臭いでもするのだろうか?


 なんか10年前にも同じ宮崎県で口蹄疫が発生したらしいんだけど、その時は35頭の殺処分で済んだらしいかんね。それに比べて今回は6万3千頭。今後もっともっと増えるかもしれない。こりゃ完全に封じ込めに失敗してる。ある意味人災なんだろうなと思う。
 政府も風評被害を恐れて、軽く報道規制してたらしいけど、もはやそんなこと言ってる場合じゃないよなぁ。そりゃ大々的に報道してたら、GWの宮崎は閑古鳥が鳴いてただろうし、国産の牛肉や豚肉はしばらく食べないという人が続出したかもしれないけどさ。


 それにしても被害にあった畜産農家の方は大変だな。もし自分が丹精込めて育てた牛や豚を、ある日突然すべて殺さなければならないとしたら・・って想像すると、ちょっぴり複雑で泣けてくるよね。自分の仕事が1夜にして台無しになったらって考えると・・・
 それはどんなに悲しいことだろう。例え殺処分に対する補償手当があったとしても、だ。それに牛や豚の取引が出来ないわ、輸出ができなくなるわで、経済的ダメージは畜産農家にとどまらない。とりあえず口蹄疫の被害にあった方々の無事な復興を祈りたい。


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