・風薫る五月(シャガールみたいな青い夜)
自分には好きな季節が3つある。季節というか時期というか。まずひとつは8月の早朝。日が昇ったばかりでまだいくぶん涼しく、クルマもまばらな道を峠に向かって自転車をこいでいるとき。もうひとつは10月の山頂。少し冷たい風が疲れた肌に心地よく、見上げた空は澄みきってどこまでも深く青い。そして最後は5月の夜。気心の知れた仲間としこたまビールを飲んで、とりとめもない話をたくさんして、いい気分になってちんたら帰る帰り道。
5月の夜って本当に素敵だなって思う。酔っ払った自分をやわらかく包み込んでくれてる気がするよ。なにか深い安堵みたいなものを感じる。甘い風の匂い。お月様を際立たせる優しい夜空。見上げた星空はプラネタリウムみたいで、子供の頃カラーセロファンごしに見た、色の違う不思議な世界みたいだ。他の季節とは夜の質感がまるで違う。ようかんみたいに柔らかい黒。こんな爽やかな夜がこれからどんどん、ムシムシしてくるって考えるともうね・・・
てか、最近いい天気ですね。仕事のほうもようやくひと段落ついて、ほっとしております。今はゆっくりと川辺を散歩したり、畳に寝そべって本を読んだりしたい・・・・・というには、まだ課題がいっぱい残っているのだけど。でもようやくテンションも復活してきた。なので過ぎ去ったことにはくよくよせず、うわべだけでも頑張ろうと思う今日このごろ。しかしなんか最近は、季節が過ぎるのがやたらと早い気がする・・・・・おじいちゃんになったみたい(笑)。
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シャガール―わたしが画家になったわけ (大型本)
Bimba Landmann (原著), 白崎容子 (翻訳), ビンバ・ランドマン
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