・2010年の参院選で与党・民主党が過半数割れ(居酒屋なう)

 2010年7月11日、参議院議員総選挙の投開票が行われ、与党・民主党の獲得議席は44議席と、参院議席数の過半数を割り込んでしまいました。逆に自民党は第1党に躍進。みんなの党も改選第3党となる10議席に躍進。てか、みんなの党すげー。自民でもなく民主党でもなく・・・って考えると、残りの受け皿がみんなの党ということなのだろうか?よくわからないけど。
 んん・・・こりゃまたなんか、ずいぶんと微妙な感じになっちゃったなー。でも、民主党はいうほど大敗ってわけでもないよな。今回はわりと落ち着いていたというか。とりあえず菅直人首相は、続投する意向を示したらしいけど、そりゃ首相が変わってまだ1ヶ月ちょいしか経ってないのに、首相交代とかありえんだろ。さすがに。どんだけ短命なんだっつー話になるので。


 というわけで、またもやねじれ国会になってしまったわけですが、ねじれネェ・・・なんか決まるモンが決まらなくて、うんざりさせられるんだよなあ。でも選挙前の、国会の会期が切れそうな時の民主党は、ありえないくらい法案ゴリ押しで決めてたからな。重要法案の審議時間が8時間とか、まさに狂気の沙汰だった。その点はよくなったのか?とはいえ混迷はさけられそうにないけど。
 今後はどうなるんだろう?菅首相はこの難局を乗り切れるのだろうか?それともまた途中で投げ出して、お遍路霊場めぐりでもするのだろうか?わからんね。つい2年前から政治は大きく変わってしまった。これからもどんどん変わっていくのだろう。まあ、消費税10%へ向けて、自民党との大連立はありえるのかもしれない。さすがにもう増税しないと日本は立ち行かない気はする。


 ていうか、個人的には消費税の10%よりも、健康保険料とか年金の方がきつい。マジでおかしいからアレ。累進度ハンパねぇ。てか、絶対に無理なんだって。若者2人で、高齢者1人を支えるとか。1970年代は、若者42人で高齢者1人を支えてたらしいかんね。そんな時代の枠組みを、後生大事にされてもなあ。しかも昔よりも今のほうが、社会保障至れり尽くせりだし。そりゃ破綻するっつー。
 年間1兆円ずつ増える医療費とか、呆れるを通り越して笑うわ。だからこの構造を何とかしないといけないんだろうけど、とりあえずなんとかする気はぜんぜんないらしい。まあ、政治がとりうる現実的なシナリオとしては、きつめなインフレを起こすしかないんだろうけど。それぐらいしか有効な手段は考え付かないなあ。ざっくりと補助金を減らしたり、受給額を減らしたりするんでなければ。


 てか、どっちみち財政が破綻すればインフレは起きるので、それは政治が取りうるシナリオというよりも、政治が失敗した場合のシナリオというべきなのだろうけど。それにハイパーインフレになったらシャレにならん。でもま、今のままデフレを放置するぐらいだったら、日本にはある程度のインフレターゲットはやっぱり必要なのだと思う。んんー・・・年5%ぐらいかな?(←かなりキツイ 笑)
 しっかし相変わらずこの日本を包み込むモヤモヤとした閉塞感はすごいなあ。何もかもが澱んで停滞してくすんでいるよ。きっと水の流れがうまく行かなくて、いろいろなものが澱みに溜まってしまっている状態なんだろうね。そのうち溢れ出すのか、決壊するのかわからないけど。しかし、成長を前提とする経済から、衰退を前提とする経済に目を向けるのは、やっぱつらいね。道がそれしかないとしても。


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