・専業主婦を望む若い女性が増殖中(セックス・アンド・ザ・シティ)

 国立社会保障・人口問題研究所が行った「第4回全国家庭動向調査」によると、最近は若い女性の専業主婦志向が、やたらと高まっているらしい。昨今の不景気の影響で「夫は外で働き、妻は主婦業に専念」という考えに「賛成」と答える20歳代の女性が増加傾向にあるらしい。え?マジで?あらためてそんなになりたい職業なのか、専業主婦って?
 とはいえ今や、共働きの家庭がすっかりスタンダードになってしまったからなあ。かく言う自分も、専業主婦志向の女の人が増えても、別にいいんじゃないの?とはおもう。むしろ、何で今まで女性がそんなにもキャリア志向だったかの方が、いまいちよくわからん。だって女の人が働いたからって、別に偉くもなければ、かっこよくもないでしょ?


 なんつって、働くオンナはカッコイイみたいなメディアの論調に異を唱えてみました。じゃあ専業主婦がかっこいいのかというと、別にそういうわけでもないけど(むしろカッコイイって何だ?)。それに自分は、専業主婦志向の女性に賛同する気もないのだけど。ただ、○○志向とかは抜きにしても、子供が小さいうちは、母親は家にいたほうがいいかな?とは素直に思う。
 だって政府がすすめている、乳幼児を保育園に預けて、母親を働かせるという政策が、本当に正しい政策なのか、激しく疑問なんだもん。なんか子供によくない気がする。自分がそういう家庭環境で育ったせいなのかもしれないけど。てか、もし夫婦が共働きばっかりになって、きちんと子育てしないとすると、それはそのうち社会問題化したりしないのだろうか?


 それにやっぱり女の人が子育てするのが、どう考えても社会的コストが一番かからないとおもうんだけどなあ。この発言は女性差別なのか?てか、最近の政府は「男性にも育児を!」とか、本当にわけが分からない。さすがにちょっと迷走しすぎだと思う。一体、誰が求めてるんだろう、そんな政策。夫が会社を休んで育児をしたら、妻は満足なのだろうか?
 そりゃね、確かに男女共同参画社会を目指して、湯水のごとく税金使いまくった挙句に、女性が出した結論がこれじゃ、政府も否定せざるを得ないとはおもうけどね。でも男女共同参画社会が、税金出さなきゃ維持できないってところに、すでにかなりの無理がある気がするんだけどなあ。しかもそのしわ寄せが、もろに若い世代を直撃してるし。


 でもまあ、今の時代、嫁を専業主婦にして、都内に立派な家を買って、複数の子供を大学まで行かせる、そんな経済力のある男は、そうたくさんはいないよね(苦笑)。そもそも、その夫がいつリストラされるとも限らないし。それに、離婚のリスクとか考えちゃうと、専業主婦というのが正しい選択枝だともおもえない。それはよくわかる。
 それに専業主婦っていっても、昔のそれとはだいぶ違うしなあ。うちの母親なんて、親父が出勤するときに、寝ているとか朝飯作らないとかなかったけど、そんな女の人はもう少なそうだし。60年代のアメリホームドラマなんて、アメリカ人のくせに専業主婦が家でパイとか焼いてんだぜ?信じられん。でも、なぜかほのぼのしてて、豊かな時代だったんだなと思う。


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