・中国漁船衝突事故2010(南シナ海波高シ)

 2010年9月7日、沖縄・尖閣諸島付近で中国漁船と海上保安庁の巡視船が接触した事件で、どうやら中国政府は態度をどんどん硬化させているらしい。日本が中国漁船の船長を拿捕・拘置していることに対し「日本は船長を即時釈放せよ、さもなくば強力な報復措置を行う!」とまで発言しているらしい。船長の釈放が実現するまで、報復措置を次々に打ち出し「対日圧力」を強めていく方針らしい。すでに中国政府の閣僚級の交流停止はしているらしい。
 てか、これってもう2週間以上も前の出来事だというのに「何でいまさらー!」みたいな。自分もここまで中国の態度が硬化するとは思っていなかったのでちょっとびっくり。一体なんでだ?やっぱり中国的には菅さんよりも小沢さんに首相になってもらったほうがよかったのか?それとも東シナ海での石油資源埋蔵問題に対する脅しか?でもGDPでも中国は日本を追い抜いたことだし、これは中国が自信をつけてきた1つの表れなのかもしれない。


 それにしても、残りの乗組員14人はすでに釈放されて帰国しているというのに、たかだが船長一人の抑留だけで、今回の中国はやけに強気だな。どうせその船長も、じきに執行猶予付きの有罪で国外退去処分という、事実上の釈放になるというのに。今回はそれで収束していきそうな感じはするけど・・・でもこれからの日本はこうしてまた、目に見えてあからさまな中国の軍事的圧力に晒されていくのかと考えると、ちょっとゲンナリ・・・
 もちろん今回の事件は、日本政府と米国政府が普天間問題でギクシャクしていたので、たまたま行動に出てみただけなのかもしれないけど・・・でも中国の成長を止めることはどうしたってできないので、今後はきっとこういうことが増えそうな気がする。それに中国の市場規模を考えると、日本も知らん顔はできないしな〜。中国には相変わらず、中華思想みたいな考え方が残っているみたいだし。あぁ・・・中国の覇権主義か・・・はぁ・・・


 まあ、今回の事件は東アジアの安全保障を考えるいい転機になるのかもしれない。今後、中国とどうやって付き合っていくのかという。といっても、今の日本ときたら、政治家は汚職や醜聞にまみれ、国内政策も経済政策も置き去りにして、アホな政争にあけくれてるからなあ。外交政策なんてそれこそ、あってないようなものだし。なんか現政権になってから、すべての国と関係が冷え込んでる感じがするよ。感じというか事実なんだろうけど。
 内憂外患というか、歴史上、ダメな政府の典型だな、コレ(苦笑)。ここまでくると、亡国政府という感じがしないでもない。そんな中、民主党の代表選挙に勝った菅直人首相は、内政と外政で難しい舵取りを迫られてるわけですが・・・菅首相参院選前の消費税発言でやらかしてるし、民主党は今回の代表選で真っ二つに分裂してるし、国会は参院選敗北でねじくれてるしで・・・う〜ん、お先真っ暗(笑)。まだ何もしてないのに、すでにドツボにはまってる気が・・・


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