・飽食万才！ラーメン万才！(ドギーバッグ)

　最近、いいお天気ですね。みなさんすっかり真冬の装いで。もう秋も終わりか。やれやれ。でもこう寒いと何をするのもおっくうで。去年まであったはずの、冬物の服がどこを探しても見つかりません。借りぐらしの小人さん、どうぞ返してください。
　そういえば最近は、スシやスキヤキといった日本食に限らず、ラーメンやタコ焼きといった「B級グルメ」までが海外で人気を集めているらしい。おいしい食を求めて海外から日本に旅行する人も増えてるらしい。すげーなー、さすが飽食の地、ニッポン。
　ミシュランガイドのインパクトって、やっぱ日本人が思う以上に、海外では大きかった気がする。それまでは、日本のアニメや伝統文化を見に来るガイジンさんはいても、日本の食を楽しみにやって来るガイジンさんは少なかった気がするからなあ。

　でも、確かにラーメンはうまいよなあ。こんな寒い日には、ときどきどうしてもラーメンが食べたくなっちゃうよね。「あ〜ラーメン食べたい。おいしいラーメンが食べたぁ〜い」って。ああ、もう俺の人生はラーメンまみれだ。いってみればB級だ。
　なんか自分の生活はすべて「B級」で成り立っている気がしてこわい。「A級グルメ」ってどんなものをさして「A級」というのだろう？この前なんかもスーパーのフードコートだかイートインだかの、390円の安いラーメンが予想外においしくてびっくりした。
　そんなのにびっくりしてどーする自分！でも俺の人生ぐらい薄っぺらいチャーシューとナルトとメンマの入った、科学調味料の味が前面に押し出された、昭和の香りあふれるひどく懐かしい味のラーメンに、不覚にもついつい感動してしまったのであった。

　ラーメンっていうか、中華そば？あるいは支那そば？そういえば昔は、そんなチープな感じのラーメンが、海の家でも、遊園地でも、どこでもあったなって。最近自分は、こういうあっさりした味の安っぽいラーメンが、一番シンプルで美味しい気がする。
　寒い夜に、心も身体も心底疲れきって、もうおなかもぺこぺこで、そんなときに、あつあつの湯気を眺めつつ食べるラーメンのあたたかさよ。味わって飲むスープのおいしさよ。しっかりした麺のこし、きらきらと光るスープ、魚介系ダシもいとをかし。
　なんつって、自分なんてお腹がいっぱいになれば結構なんでもいいタイプなので、特にラーメンに対するこだわりはないのですが。でもなあ、好きなものを、好きなときに、好きなだけ、食べられる時代というのは、やはり素敵な時代な気がする。

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