・福岡国際マラソンに"山の神"今井正人が降臨(なにくそ魂?)

 2010年12月5日、第64回福岡国際マラソンが、福岡平和台陸上競技場を発着とする42.195キロで行われ、北京五輪銀メダリストのジャウアド・ガリブ選手(モロッコ)が2時間8分24秒で優勝しました。2位にはロシアのサフロノフ選手、3位には日本人最高位の松宮隆行選手(コニカミノルタ)、4位には高田選手(JR東日本)、5位には今井選手(トヨタ自動車九州)でした。
 というわけで、今井正人の2度目のマラソン挑戦は、ちょっぴり残念な結果に終わってしまったわけですが、今回の福岡国際マラソンについてはブログに書かずにいられまい。なぜなら何を隠そう自分は今井正人選手のファンなのだ。なんつって、そんなこたぁ、このブログ見てる人には誰だってわかってますよね、そうですよねスイマセン(汗)。


 でもまあ、今回のマラソンは個人的にはかなりおもしろかった。まずね、スタートリストみて、ケニア人がいないってだけでルンルンしてたのに、最初から今井選手がテレビに映りまくり。しかも「箱根駅伝では山の神と呼ばれた」とか、「五輪メダリストの後継者」とか、持ち上げまくってたかんね。「世界選手権代表選考レースに"山の神"今井正人が初参戦!」とかテロップまで出ちゃって。
 これはいくら鈍い自分でもさすがにわかったね。今日のマラソンは今井選手が主役だって。ていうか、これで福岡国際マラソンの主役が誰だかわからないって、どんだけ読解力ねぇんだっつー話。自分なんて国語の成績が4だったからね、確実にわかる。これは、今井選手が1位を期待されているって。世界陸上の代表になってもらいたがってるって。マジ100パー。絶対に。


 つまり今回の福岡国際駅伝は、松宮、尾方、国近、諏訪といった、元日本マラソン界のエースを差し置いて、今井正人が主役だったのだ。が、なんつーの、その、そんなにガチで注目しすぎるのもナニかなーなんて。やっぱりですね、マラソンはですね、スポーツマンシップにのっとりですね、正々堂々とですね、戦うからですね、面白いとですね、思うんですよね。なんつって正直言うと、こんなに注目されちゃっても大丈夫なのかよって軽くびびってた。
 てか、あからさますぎて「もしかしてこれって出来レース?それならさすがに、ちょっと引くわ〜・・・ニヤニヤ」ぐらいに思ってましたからね。始まる前までは。でも森下監督も「満を持して」という感じだったし、かなり自信があったご様子。なので、これはもう今井選手を応援するしかないわけですよ。ファンとしては。しかして舞台は整った。幕は開いた。サイは投げられた。


 んでまあ、スタートから今井選手は結構いい調子で走ってたんですけど、15キロ過ぎぐらいでペースメーカーのキプタヌイ選手が突然飛び出しまして。飛び出したっつーか、暴走?爆走?ともかく、仕事ほっぽりだして、かなり自己中な走りを展開しまして。つーかね、考えてみれば今回のペースメーカーたちは、なんか最初からおかしかった。気に入らないことでもあったのか、あるいは金銭トラブルでもあったのか!?みたいな。
 でも今井選手を応援している身として、これは許せないっしょ。これじゃあ舞台が台無しっしょ。今井劇場が。なもんで「くっ!脇役ラビットの分際で、一人で勝手に目立ちやがって・・」とか「おめぇー1人でレースを台無しにしてんじゃねーよ!」「ったく、空気読めない黒人はこれだから・・」なんつって、まさに人種差別スレスレの、ちょっと人には言えない感じの悪態をつきまくってました。「金かえせー!」とまで(笑)。


 おかげで序盤からペースがグダグダ。今考えるとコレがいけなかったんだな。こいつのおかげで今井選手は消耗してしまった。そうはいっても今井選手は日本人1位でテレビに映りまくっていたし、後続集団とは1分30秒ぐらいの差はあったしで、30キロ地点ぐらいまではね、「これはもう、世界陸上の代表はもらったぜ、うっしっし」なんつって、正座してその素晴らしきエンディングを見るための準備をしてた。
 そしたら残り10キロ地点ぐらいで、にわかに雲行きが怪しくなってきた。今井選手がかなり汗をかいて、しきりに給水している。「さあ、今井選手、これからラストの勝負強さを見せてくれ!」という自分の願いとは裏腹に、今井選手は普段はめったに見せたことのない苦悶の表情を浮かべている。これはどうやら、嫌な予感がするぜ・・・。


 と思ったのも束の間、いつのまにやら後ろからどんどん迫ってくる松宮選手。並ぶ間もなく抜き去ってしまった松宮選手。ついて行けずに、どんどん引き離されてしまう今井選手。もう泣きそうになったね。「ふざけんなよ、こっちは死ぬほど今井選手を応援してるんだぞ、それを先頭集団にも着いて行けなかった選手が、今頃になって後ろからノコノコやってきやがってぇー」って。
 「ってか、お願いしますよ、こっちは今井選手の優勝を楽しみにしてたんすよ、来年の韓国での世界陸上代表も楽しみにしてたんすよ、マジで勘弁してくださいよ、なんなんですか松宮選手ぅぅ〜」とまで。でも、そんな自分の心の叫びもむなしく、松宮選手があっさりと今井選手を抜き去ってしまった。あぁぁ〜・・・(あ、言っときますけど松宮選手も結構好きなんですよ?)


 しかもカメラに映っていないところで、高田選手にまでこっそり抜かれてた(笑)。そして何よりありえなかったのが、今井選手のゴール直前で放送終了とかね、もうね、目を疑いましたよ。おいおい、そりゃーねーだろって。持ち上げるだけ持ち上げて、最後にそれはないんじゃないですかって。もうね訴えたい。主役のゴールシーンを映さないなんて、うっかりさんもいいところですからね。
 そんなテレビの世知辛さを感じた冬の始まりでした。でもまあ、けっこうおもしろかったです。確かに今井選手の2度目のマラソン挑戦の結果は、ハッピーエンドとは程遠い、またもやほろ苦いものだったわけだけど、今回のテレビは本当に楽しめた。ありがとうテレ朝!そして今井選手の今回の走りで確信したね。トライアゲイン!ロンドンの五輪代表は今井選手のものだ!(←贔屓の引き倒し)


その他の記事
 ・おじいちゃんになったら囲碁をやってみようかと思う(知恵の和ジャパン)
 ・山の神・今井正人が来春にも結婚か!?(みんなのアイドル西尾ちゃん)
 ・札幌国際ハーフマラソンと今井正人の活躍について(On Your Mark!)




ザバス(SAVAS) アクア ホエイプロテイン100
アクア製法により、クリアでスッキリした飲み口を実現したスポーツドリンク感覚のプロテイン

明治製菓 (2006/9/6)

Amazon.co.jpで詳細を見る