・労働の道はつらく険しく果てなく続く男坂

 久々に会社に遅刻をした。最近は遅刻もしない、社会人の鏡みたいな模範生活を送っていたのになぁ。よりにもよって客先との打ち合わせの日に遅刻とかね。やっぱ前の日に夜遅くまで、レポートまとめていたのがいけなかったか。それとも二度寝しちゃったのがまずかったか。一回起きたんだよなー。でもまだ時間があるって、もう一度寝て、そっからの記憶が無くて、ハッって起きて、時計を見たら、もうバッチリ遅刻。完全に遅刻。


 やばい。やばいよ。これはもう遅刻に遅刻だよ。このままもう一度、寝てしまおうか?ともおもったけど、さすがにそれもヤバイので、とりあえず電話しなきゃ、って携帯を見にいってみると、不在着信が6件ぐらい。「うわぁぁぁ・・」みたいな。なんかね、身体がブルブル震えてくるの。怖くて。もう完全にテンパってた。これが夢であって欲しい。このまま時間をもとに戻したい。とかおもったけど、そんな特別な能力は自分には無い。


 これはもう仕方が無いと観念して、たいそうびびりながら電話してみたら、さっぱりつながんねーでやんの。「あー、さすがにもう会議始まっちゃってるかー」みたいな。とりあえずゆっくりコーヒー飲んで心を落ち着かせつつ、言い訳を考えた。「アレ?打ち合わせ昼からじゃなかったでしたっけ?」とかね。でも、よく考えたら打ち合わせの時間を朝にしたのは自分だし、言いだしっぺが遅刻とかマジありえないから。それは自分のこと。


 したら、いきなり電話が掛かってきて、超びびりまして。このまま電話に出ずに、会社辞めちゃおうか?っつーくらい縮み上がりまして。でもそういうわけにもいかないので、「もしもし、お早うございます!」って出たら、いきなり「今どこ?」って聞かれて。それは間違いなく、家にいるんだけど、なんならコーヒー飲んでくつろいでたわけだけど、「すいません、今急いでそちらに向かってる所です!」みたいな。急いでワイシャツ着ながら。


 そんで「あのー、もう打ち合わせ終わっちゃいました?」って聞いたら、「あたりめーだろ、なにそれほんとふざけてんの?」と、かなりキレ気味のご様子。「何してたの?」って聞くから「・・・寝てました」っていったら、「・・・」ってだんまり攻撃。「あの、今からダッシュで行きます!」つったら、「もうおせーよ!」って。「話のほうはなんとかなりましたでしょうか?」ってきいたら「ならねーよ!」って。すんごいキレてた。


 そのあと会社で、こっぴどく怒られました。ほらさー、自分とかもう怒られる側は卒業かなー?なんて、そろそろ怒る側にデビューしちゃってもいいんじゃないかなーって。そんな年頃なわけです。そろそろカツオの打ったボールに家の窓ガラス割られて、「こらー!」とか、おこってみたい年頃というか。それがですよ、この歳になって、みんなの前でガミガミ説教くらってましたからねー。釣りバカ日誌のハマちゃんの気持ちがすごくよくわかった。


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