・夜が長くなったとつくづく感じるそんな秋の夜長

 夜が涼しくて過ごしやすいとおもいきや、すっかり秋めいて来たではないか!朝の冷え込みはキッツイけど。でも秋に自転車に乗るというのは、なんて気持ちがいいのだろう。夏にぐったりと嫌な汗をかきながら、自転車に乗っていたのが嘘のようだ。もう、気持ちええー!ちょー気持ちええー!盗んだバイクで走り出しそうなほど気持ちええー!


 面倒くさい仕事を終えて、自転車に乗って鼻歌交じりでびゅーんと家路を急ぐ楽しさよ。これだよ、これ。誰もいない道の真ん中で、「やっぱり秋はいいなあ!」って、少し大きな声でいってみた。くふふ、と笑いながら。とても気持ちがいい。東京の秋もまだまだ捨てたもんじゃない。チリンチリン・・ってベルを鳴らしたくなるような、そんな素敵な夜。


 自転車に乗る乗がすごく楽しい。坂を登るのもストレスフリー。夏に弱っていた自分は生き返った。水を得た魚というのは、きっとこういう状態のことをいうのだろう。自転車に乗りながら空を見上げると、冴え冴えとした月が冷たい美しさで、夜を煌々と照らしている。昔の人が秋の月に風流を感じていたその気持ちが、今ならすごくよくわかる。


 でもまあ、昔の人はきっと月を見るか、酒を飲むか、セックスするか、すぐ眠るぐらいしかなかったのかもなあ。今なら夜遅くまでインターネットしたり、ニュースや深夜番組を見て、そのままあったかいベットに入って就寝なんてことも出来るけど。自分ならやることなさすぎて発狂しそう。夜長なんつって、浮かれ気分ではいられなかったかも。


 それに、秋はまだいいけど、冬とかどうしてたんだろ。ストーブも、こたつも、エアコンもないのに、靴はわらじなのに。夜は暗すぎてトイレにも行けやしない。水だって今じゃ蛇口ひねったら出てくるけど、昔は井戸のある場所までいって汲み上げてたんだろうし。その大変さは本当に想像を絶する。現代人でよかった。未来人じゃなくて残念。


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